日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

世界大戦争  1961年 東宝

監督 松林宗恵 脚本 八柱利雄 馬淵薫

出演 フランキー堺 乙羽信子 星由里子 宝田明 東野英治郎 笠智衆 白川由美

   河津清三郎 山村聰 高田稔 中北千枝子 中村伸郎 上原謙 織田政雄

 

アマゾンより

題名からして子供用の映画かと思い、宝田明が活躍するのかと思ったが、

大人がみても十分楽しめる・・というか考えさせられる作品。

クレジットでずいぶん出演者が(子供用なのに)豪華だなぁ~。高田稔まででてる!って思ったのがまず第一印象。

 

戦後16年。世界は第三次世界大戦が勃発するんじゃないか・・と各国が疑心暗鬼となる。原水爆やら戦争やら朝鮮やら現在でも心配ですね。人類は進歩してないのか(笑。

 

連邦国と同盟国の間でまた戦争がおこりそうな気配。明らかに国名がわかる(笑。

さらに38度線もでてくる。

 

フランキー堺宝田明は普通の人たちで戦争をとめるとかなんとかの活躍はしない。

普通の人々がどーなるのか から戦争反対を訴える。

監督が松林宗恵なのは後で知った(;^_^A

 

田村茂吉(フランキー堺)は外国人記者のプレスセンターで運転手をしている。

コツコツ働いて中里に一軒家を構え、妻(乙羽信子)、長女の冴子(星由里子)を筆頭にまだ幼い次女と長男の5人家族。2階を船乗りの高野(宝田明)に間貸ししているが

冴子と高野は将来結婚したいと思っている。

 

茂吉は今度は妻に別荘を買ってやりたいと思い、節約して暮らしている。毎晩の晩酌が楽しみな男だ。

 

宝田の船には江原(笠智衆)というコック?がいたが彼は胃潰瘍(だったけ?)の手術で船を降り、娘(白川由美)の経営?する保育園で子供と遊びながら療養している。

娘の保育園には母一人、子一人?の女の子がおり、母(中北千枝子)は娘を保育園に寝泊まりさせて離れて暮らす仕事につくようになる。

 

国内では世界情勢がきな臭くなり、総理(山村聰)以下、閣僚が首相公邸で連日会議を開いている。ってここ、あのショータローが(呼び捨て)親戚だかを集めて記念撮影したとこじゃないの(笑。それにしても・・・ショータロー以外、顔は隠されているが、着ているものからしてショータローと年齢が近い若者のようだが、そんなに親戚(いとこ?)っているの???ほんとに親戚だけだった???お友達じゃなくて??

 

連邦軍、同盟軍の兵士たちが機械の故障で原水爆のスイッチ入れちゃったりするのは見ていて心臓に悪い。ただ、外人のセリフ回しがなってなかった。ま、許す(笑。

CGなどない昭和36年だからミサイルとか潜水艦とかの模型感は仕方がない。ただミサイルがどんどん発射されるところのミサイルの模型作りはうまくてみな炎をあげてまっすぐ飛んで行った。

 

また航海にでるという前の日、冴子は高野を訪ねて横浜へ。そして一泊♡。

 

 

 

でもって、結局戦争が始まっちゃって、みな慌てて避難しようと街は大混乱。

そんな中、田村一家は最後の晩餐で家にとどまり、茂吉が妻に別荘を買ってやりたかった、長女には豪勢な結婚式をしてやりたかった、二女はスチュワーデス、長男は自分が行けなかった大学に行くのだ という ところが泣ける。

 

東京に原水爆ミサイルが落ちるまでたったの150秒というところでいつ出演するのだ?と謎だった高田稔がそこの偉い人として登場。しかしみな何もできずに

国会議事堂上空で爆発した原水爆~~~。

 

星由里子と宝田明

海上には宝田の乗る船。船長(東野英治郎)は皆が東京へ帰るというので死ぬ覚悟を決める。

 

アマゾンより