松川事件の映画をみて、前から興味があった下山事件の本を読みたくなった。
松本清張が有名なので、最初は「日本の黒い霧」にしようかと思ったが、アマゾンのレヴューで下山事件の本ではこの本が良い・・・とあったので図書館で検索したが、別のものしかなかった。著者は朝日新聞の記者だったが、法医学、化学的見地、五反野で下山総裁(らしき人)をみたという人達の目撃証人尋問調書から裏をとるために再度質問してその相違点を指摘したりしている。
この本が1973年に初版が発行されてからまだ刊行されているのは読んで納得した。
”本書は、当時新聞記者だった著者が、徹底した取材を積み重ね、その謎の真実を追求した第一級のドキュメントである。”
と紹介されているが、その通りだった。
松本清張や、元国鉄総裁加賀山之雄、元日本共産党中央委員 伊井弥四郎、などの見識も紹介している。
他の下川事件の本も読み比べてみたいが(多分)この本が一番じゃないのか・・・と思う。
714円+税を払っても納得の一冊でした。