日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

お嫁さん 第7シリーズ 第一話父と娘 1969年6月~1970年3月 フジテレビ

監督 番匠義昭 脚本 宮田達男

出演 結城三枝 山内賢 三崎千恵子 三井弘次 小倉一郎 岡崎友紀 真木沙織

   宝生あやこ 島田正吾 吉田敬子(佳子) 頭師孝雄 宗方勝巳             曾我廼家一二三 笠智衆

 

動画サイトにアップされていた。フジテレビで昭和40年代に放映されたシリーズ。

梓みちよの歌のオープニング♪♪ 当時の社会の女性や家に対する考え方がわかります。

これって子供の頃見たことがあったのだろうか?(全く覚えなし)

 

結城三枝

市ヶ谷でテーラーを営む家の長男で公認会計士の圭一(山内賢)と弁護士の父(島田正吾)と同じく弁護士の兄(宗方勝巳)をもつ女子大生だった京子(結城三枝)の結婚話。京子は女子大を中退して圭一の「お嫁さん」になる。

 

圭一の父でテーラーを営む、清之助(三井弘次)と母、ふじ子(三崎千恵子)、弟の清二(頭図孝雄)は父を手伝っている。妹の陽子(真木沙織)は家事手伝いでお嫁に来る京子とは同い年。大学受験を控えている高校三年生の末弟の省三(小倉一郎)は熱帯魚に夢中で末妹のリエ(岡崎友紀)は中学三年生。そんな大家族が住む店舗兼自宅にはテーラーで働く通いの職人、タケさん(曾我廼家一二三)もいる。

 

かたや京子は弁護士の本間礼助(島田正吾)、同じく弁護士の正明(宗方勝巳)を兄にもち、田園調布の自宅で母、朋子(宝生あやこ)と義姉、くに子(吉野敬子)と暮らしていたお嬢様。

圭一とは京子がアルバイトの経理の仕事で知り合った。

 

第一回では京子と圭一の結婚式も一週間後になり、今村家、本間家、双方が紹介がてら描かれる。圭一の勤める?公認会計士事務所の所長が笠智衆で彼らの仲人を務めるが

京子の父、礼助はこのところ京子によそよそしい。結婚は許してもらえたがどうもまだ父は納得していない様子で京子は心配だ。

 

圭一の家で同居するので京子の婚礼道具が届く。圭一と京子の部屋は2階だが隣には小姑となる陽子の部屋がある。

 

三井弘次と山内賢

昭和40年代なので、長男の嫁は親と同居が当然・・・みたいな話なんですが、

なぜ長男はテーラーを継がず、次男がテーラーで働いているのか?がちょい疑問。それなのに圭一は父が隠居したら弟妹の世話は自分がしなければならないとか言う。

お嫁さんの京子もお嫁にいったら義母を手伝って家のために働くとはりきっている。

妹の陽子がそれまで母を手伝って家のことをやっていた。彼女は典型的な当時の家事手伝いでお花のお稽古に通っているが外に出て仕事をしたいとも思っているのだ。

女性が家の雑用や料理、洗濯、掃除をにない、お年頃となると見合いして結婚、嫁に行くというのが世間のある意味常識だったわけですな。

 

このドラマ、家庭におこる問題を取り扱っているけれどほのぼの系なので単に懐かしいなぁ~が一番の感想。例えば登場人物の着ている洋服や髪型、さらにテーラーで一家を養うことができた時代背景。そういえば仕立た背広じゃないのは「つるし」とか言ってあまりいい意味では使われていなかった。

母親役の三崎千恵子がこのドラマでも「ごくろさん」というセリフがあったけれど

全く寅さん映画のおばちゃんと同じだったのがおもしろかった(;^_^A。

 

小姑となる真木沙織という女優さん、なんと地井武男の奥さんだった人だが61才で亡くなっている。

真木沙織

結城三枝と山内賢