監督 阿部豊 脚本 松浦健郎 山崎巌
出演 益田喜頓 吉行和子 中原早苗 沢村みつ子 白木マリ 岡田真澄
赤木圭一郎 小沢昭一 小川虎之助 藤村有弘 葵真木子 若水ヤヱ子
最近、芸能界で訃報が多いが、えっ!と思ったのが「もんたよりのり」
おもいおこせば1980年。ダンシングオールナイトの大ヒット♪
私も若さ爆発、当時大ブレーク中の松坂慶子と同じくらいブイブイでした(古)。
久しぶりのアマゾンプライムで1959年の映画!1960年代のおすすめは出てくるんですが、1950年代をお勧めして欲しい@アマゾンプライムビデオ
まず題名の「浮気の季節」には大いに疑問の残る作品で、いまでいうならユーチューブのサムネに用いる大げさな表現(笑。
それにしてもユーチューブ、私のユーチューブ収益公開します!とかいいながらやたらとゆっくりな字幕で時間を稼いだあげく、
最後は「世の中の治安が悪いので収益額は言えない」という人気高齢者ユーチューバーの動画にズッコケ、「重大発表があります」と書きながら大した発表でもなく、ただ再生稼いで収益あげたいだけなものよりマシでしたが(笑。
浮気な季節って誰が浮気なのか?っていうと登場人物の誰も浮気ものでもなく、しいて言えば会社社長の息子の赤木圭一郎は気が多い?かもな・・・ぐらいです。
ある会社の人事課長、桐野(益田喜頓)は8年前に妻を亡くし、三人の娘と暮らしている。長女の直子(吉行和子)は家で子供にピアノを教え、二女のマキ(中原早苗)は仕事いちずなテレビ局のディレクター、三女の桃子(沢村みつ子)は女子大生(とあらすじにはあるが、どうも映画でははっきりしない)で空手の達人でやたらと強い。
ある晩、三人娘がビヤホール?に集まって父を再婚させようと話し合う。
マキの恋人、警察官の石毛(小沢昭一)の知り合いでやはり8年前に夫を亡くし、今は小料理屋を営む君子(奈良岡朋子)だ。恥ずかしがりやの父なので見合いというと嫌がるだろう。そこで父の誕生日にさりげなく君子を家に連れてくるようにするのだ。
誕生日の日。桃子は渋谷でバースデーケーキを買ったが、店に入ってきた青年とぶつかり、ケーキが台無しに。ところがその青年が豪華版なケーキを買ってくれた。
直子は恋人で父と同じ会社にいる宮本(岡田真澄)に父へのプレゼントを手配させた。
マキと石毛、そして君子も到着し、君子と父の様子をみて喜ぶ三姉妹だった。
益田喜頓が奥手で真面目な課長を演じていてこれまでのイメージとは違った。
父の会社のワンマン社長、印藤(小川虎之助)には一人息子の良平(赤木圭一郎)がいる。父は政略結婚をさせたくてある銀行の頭取の娘(葵真木子)との婚約を急ぐがあろうことか良平は好きな娘がいるという。
その娘はショーガールのじゅん子(白木マリ)。あらすじではストリップと書いてあるがさすがに白木マリなんでストリッパーという演出ではなかった。
なかなかのスタイルな白木マリ♪
訊くと会社の宮本から紹介された娘だという。怒った社長は桐野を呼び出し、不良社員の宮本をクビにするように命令する。父の行動に怒った三姉妹、クビになった宮本のアパートに長女の直子は一緒に住むことに。
さらに社長はじゅん子と良平とを別れさせるようにと桐野に命令するもなかなかうまくいかない。
良平を半分納得させ、婚約にこぎつけた印藤だが、婚約式場にじゅん子が乗り込んでくる。間一髪、桐野は良平があとで来るからとじゅん子とふたりで熱海へ行く・・・。
ここでなにかあるのか!と思うがやっぱり桐野はいい人で、死にたいというじゅん子と心中することに(笑。
一方、婚約はやめた!と言ってじゅん子を探すために桐野の家に行った良平は三女の桃子と会うが、そこであのケーキ屋で会った娘であることを知る。
ふたりで過ごすうちにどうにかなるのか?とも思ったがそんな感じのシーンもなく、
熱海に行ったときいた良平と桃子は車で出発するも、なぜか桃子の機嫌が悪くなり途中下車。夜の海岸沿いの道をあるく桃子に”お約束の不良””が桃子を襲うも、なにせ空手の有段者?なので不良はおそれをなして逃げ去る。そこへ良平が引き返してきて・・・っていつ恋仲になったんだ?(笑。
すったもんだの末、三姉妹が結婚へ・・最後までわからなかったのがマキと石毛が恋人だったのか・・・ということ。これも演出がうまくない気がする。
で、父と君子はどーなんだか、あれだけ映画冒頭で父の再婚相手で騒いだわりには不明(笑。
三女役の沢村みつ子という人は途中で歌を歌ったりしたので歌手なんだ~と思ったらやっぱりそうだった。沖縄出身で子供の頃に米軍基地で歌っていて声をかけられたという。昔は有名な人だったらしくなんとアメリカの映画にも出演したとある。
女性は長生きなはずだが、2008年、66才で亡くなった(1941年生まれ)。