日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

素っ飛び小僧  1960年 日活

監督 西河克己 脚本 中西隆三

出演 和田浩治 清水まゆみ 白木マリ 葉山良二 内田良平 山内明 嵯峨善平

   小沢昭一 上野山功一

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アマゾンより

このところ和田浩治にはまっている。愚連隊系は過去見たと思うので和田浩治初期の作品からと思い、探すとデビュー3作目で主役♪

wikiだと石原裕次郎に似ているというのでスカウトされたので入社すぐに主役というのもうなずけるが、若干16歳でこの貫禄の堂々たる演技はなんだ?w

 

行方知れずの兄を探すため、米国へ密航を企てたジミー(和田浩治)だが警察に捕まり羽田空港へ降り立つ。ジミー目当ての新聞記者が集まり、ジミー人気?がスゴイ。

彼も持っている兄だという写真だが、幼い頃のジミーの横にいる少年は破り取られて顔がわからない。ジミーはその破り取られた写真を持っている男こそ兄だと言って探すのだ。

 

警察から解放されたジミーは車がパンクして困っているモデルの道子(清水まゆみ)を助ける。彼女の兄が経営していたというキャバレーを紹介されたがそこで暴れて逃げ込んだのが令子(白木マリ)の高級アパートだった・・・。

 

謎の男(葉山良二)がもしかしたら兄なのかも・・・と思いつつ、でも違うか?とも思えてなかなか面白い筋書き。

そして最後は洒落た終わり方で絶品だった。

 

和田浩治はそれ以降主役で清水まゆみとコンビを組んで人気となるがあまり興行成績は良くなかったらしい。なんでも和田浩治が若すぎて、大人は見に行かないってことらしい。

ただ和田浩治、1960年~は16歳、1961年は17歳なのにお酒飲むシーンがあるしまだ見ていない作品ではタバコ吸ってるみたいなんだけどいいのか?(笑。

ところで昔は自動車の免許って16歳からとれたのだろうか?日活映画のなにかで

前は16歳で免許が取れたのに・・・みたいなセリフがあった映画をみた(なんだか忘れたw)。

 

和田浩治は自身の特徴がうまく出せずに次第に脇役になった・・という記述もあるが

石原裕次郎小林旭赤木圭一郎のいいとこどりのような作品が多かったので彼の責任というより売り出し方のほうに問題があったんでは??と思う。

裕次郎の初期作品とと比べるとセリフもうまいしなかなかな”小僧”だと思う♪

 

アマゾンより