日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

赤いハンカチ 1964年 日活

監督 舛田利雄 脚本 小川英 舛田利雄 山崎巌

出演 石原裕次郎 浅丘ルリ子 二谷英明 森川信 金子信雄 笹森礼子 川地民夫

   桂小金治 芦田伸介 深江章喜 南寿美子 堀恭子

 

www.nikkatsu.com

 

日活より

いつ赤いハンカチのシーンがあるのか気が気でなかった映画(笑。

裕次郎のこの曲は知っていましたが、さすがにヒット当時といううより、懐かしのメロディ系テレビで聞いたんだと思います。

 

で、赤いハンカチは?というと出てきません(;'∀')。

まぁ、赤いハンカチのヒット?で製作された?映画であるだけなんでしょうか。

 

横浜で麻薬ルートを追う三上(石原裕次郎)と石塚(二谷英明)両刑事。麻薬の入ったカバンを持って逃げる男を追跡するが男はトラックにはねられて死亡。しかし男のカバンはなかった・・・。

逃走途中に男が屋台にカバンを置いて逃げたのだった。

 

屋台が怪しい・・と三上たちは屋台の親父(森川信)を取り調べるが、親父は口を割らない。とうとう夜が明けて、三上は着替えを取りに親父の住む長屋へ行くと、工場勤めだという娘、玲子(浅丘ルリ子)と知り合う。

彼女はまた父が酔って警察のお世話になったのかと勘違いするが、三上刑事も本当のことが言えず、出勤するという彼女と一緒に歩く。

その時、ホコリが目に入った三上刑事。そのホコリをぬぐおうと玲子がポケットからハンカチを出す・・・ここか!と思いきや、白いハンカチでありました。

 

結局、最後まで口を割らなかった親父を護送車に乗せようとした石塚刑事からなんと拳銃を奪い取った親父だが、そこへ駆けつけた三上によって射殺されてしまう。

もちろん親父が悪いのだが、両刑事は左遷が決定。玲子の引っ越し先を突き止めて

お焼香させてもらおうとするが玲子は三上を許さないという。

 

それから4年。三上はその後警察を辞め、山奥のダム工事の肉体労働者となっていた。

そこへ横浜から土屋警部補(金子信雄)が訪ねてくる。

土屋は三上に石塚がスーパーを経営し、成功していると聞かされる。土屋から逃げるように今度は海で働くがそこへも土屋がやってくる。そして横浜に帰ってこいというのだ。

 

三上は横浜へ帰った。有名なホテルに運転手付きの車で乗り付けた二人。

石塚と玲子だった!二人はその後結婚し、広い屋敷に住んでいるのだ。

じっと見る三上に気づく玲子だが・・・。

 

なぜ石塚が成功したのか?その資本は?

最後までどうやって石塚が金を手に入れたのか?が謎な映画でした。

そして4年前に2度しか会ったことのない裕次郎になんであんなに惹かれるのかルリ子!と思った映画でもありましたが、裕次郎、ルリ子のムードアクションというカテゴリーなので仕方ないかwとも思った作品でした。

芦田伸介、笹森礼子川地民夫にいたっては友情出演としか思えないくらいの少ないシーン、セリフでしたがそれだけ力をいれてたのがわかる映画でもありました。

 

浅丘ルリ子の変貌が話題になったようですが、女性ってお化粧、髪型、着るものでこんなに変わるんですね。

日活より