日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

明日晴れるか 1960年 日活

監督 中平康 脚本 池田一朗 中平康

出演 石原裕次郎 芦川いづみ 中原早苗 渡辺美佐子 西村晃 杉山俊夫

   信欣三 高野由美 藤村有弘 安部徹 東野英治郎 三島雅夫 

   清川玉枝 殿山泰司 草薙幸二郎

www.nikkatsu.com

 

日活より

 

いづみちゃんの眼鏡と、今はなき秋葉原駅前の神田の青果市場、そして日本橋の再開発でビルはおろか道路までなくなった小西六(さくらカラー)の本社ビルとその周辺が映る貴重な映画です(笑。

現在はコレド室町になってます。

オークファンより 小西六本社ビル

 

三杉耕平(石原裕次郎)はいくつかのコンテストで入賞を果たしたカメラマンだ。

 

さくらカラーの宣伝部長(西村晃)から仕事のために面接へ行くがその途中、ネクタイを万引きしたとネクタイ屋の女店員(中原早苗)から呼び止められ、面接に遅れてしまう。

慌てて部署へ行くと黒メガネの女性がいた。宣伝部員のみはる(芦川いづみ)だ。

宣伝部長(西村晃)と面接を終え、東京探索というテーマの写真を依頼されるがみはると一緒だという。

男勝りの彼女は耕平の苦手なタイプであったが、その夜、部長やみはるとバーへ行くとそこで昼間に会ったネクタイ屋の女店員、セツ子が働いていた。

セツ子は耕平にアプローチするがそれを見てプリプリするみはる・・。

これはよくある日活パターン♪♪

帰りのタクシー車内で喧嘩した耕平とみはる。彼女はタクシーを降りて去ってしまうがなんと盛り場のチンピラとトラブルになっていた。そこへ機転をきかせた耕平が写真を撮り、今度は耕平がチンピラに追いかけられるがうまく隠れ難を逃れた。

 

チンピラたちが集まってもう一度女を見つけようと相談しているところへ大学生で女の弟だという昌一(杉山俊夫)が自分がフィルムを取り返してくるからといってその場を収める。

 

耕平とみはるはまた飲みなおし、翌朝気づくとそこはみはるの家だった。

朝食の食卓に集まったみはるの家族。大学教授?の父(信欣三)、母(高野由美)、姉のしのぶ(渡辺美佐子)、そして破れて泥だらけになった弟、昌一が帰ってきた。

彼は耕平にネガを渡せというが、耕平は断る。姉のしのぶは耕平のカメラからネガを引き抜き、感光させてしまった。

 

みはると撮影に出かけたある日、花売りのリヤカーに車をぶつけてしまった。

なんとリヤカーのおやじ(東野英治郎)はセツ子の父で、彼はあるヤクザ(安部徹)をビッコにした過去をもつ元ヤクザものだった。そのヤクザが出所し、おやじに仇をうつために探していることを知った耕平は神田へ連れて行き、おやじには市場の警備員の仕事を世話するが、セツ子はバーに来た客に自分たちのことを話してしまう。その客がおやじを探しているヤクザ者だったのだ。

 

実際の青果市場内で野菜を投げて戦うのがあまりシリアスにならずに良かった・・か?(笑。

みはると耕平のその後も気になりつつ映画が終わりました。

 

アマゾンより