日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

愛の砂丘  1953年 新東宝

監督 青柳信雄 脚本 木下恵介

出演 高島忠夫 島崎雪子 滝沢修 三津田健 田村秋子 坂本武 堀雄二 清川虹子

   和田孝 水島道太郎 相馬千恵子

 

突然ですが、最近よく聞く「南岸低気圧」って「弾丸低気圧」と聞こえませんか?

 

元祖、清く正しく美しい、木下恵介脚本の悪人がひとりも出てこない作品。

脚本 木下恵介 とば~~~ん!とでてくるが、なぜか監督はば~~~ん!ではない。

 

田島秋子(田村秋子)は夫、要(三津田健)、外務省に勤める娘の薫(島崎雪子)、就職を控えた大学生の要一郎(和田孝)と湘南に暮らしている。そこへ病弱な父のいる相沢歩(高島忠夫)が近所に引っ越してくる。

ある日、相沢の家へを訪ねると、彼の父、聴一(滝沢修)と出くわす。聴一は28年前、秋子の結婚するはずだったが、彼の家が破産し結婚もご破算となった。

 

娘の薫は結婚適齢期だが断ってばかりいて父は気が気ではない。そこに外務省にいる将来有望な男(堀雄二)から結婚の申し込みがあり、父は喜ぶのだが・・・その時すでに薫は引っ越してきた歩が好きになっている!

歩は自分と薫は釣り合わないと言う。身分相応な人と一緒になって欲しいと言われた薫だ。

 

大学生の要一郎は就職がうまくいかない。母を悲しませたくない要一郎。そこへ薫を欲しいといった外務省の男の紹介で面接を受けられることになったが、田島家は気をもむ。

 

堀雄二と島崎雪子

外務省のエリートで堀雄二登場。当時まだ30,31歳くらいだが、かなりおじさん化している堀雄二・・・・。

 

外務省に勤める娘、島崎雪子

島崎雪子

父と一緒に出勤。

三津田健と島崎雪子

この作品、娘の結婚話と母の昔の婚約者だった男性、そして母思いの息子や父想いの息子などの話ですが、母秋子と元婚約者、相沢聴一がメインなんでしょうか。

 

父親の聴一が結核を患っているので、息子の結婚式にでれるのか?どうかがわからないで終わるのですが、最後は「よかった!みんな幸せで♪」という感じになります。

ユーチューブの新東宝チャンネルで2週間無料で視聴できます。

ほのぼのしたい方にはお勧めです。

 

田村秋子と滝沢修

これはロケ?なのかセットなのか?。なにか別な映画でもみたような駅構内。

昭和28年ころ