日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

もぐら横丁  1953年 新東宝 

監督 清水宏 脚本 吉村公三郎 清水宏 原作 尾崎一雄

出演 佐野周二 島崎雪子 片桐余四郎(佐竹昭夫)千秋実 増田順二 若山セツコ

   宇野重吉 森繁久彌 磯野秋雄 日守新一 和田孝 天地茂

 

スカパーより

なんと学生役で天地茂がちょっと登場。

 

売れない小説家の緒方(佐野周二)家族が芥川賞受賞するまでの貧乏物語。

島崎雪子がそれまでのイメージとあまりにも違ったので(金の卵とかめしとか)しばらく佐野周二の若妻役が島崎雪子だとは思わなかった(笑。

 

小説家の緒方はまだ19歳の妻、芳枝(島崎雪子)と下宿暮らし。翻訳の仕事をしてなんとか生活しているが下宿代もたまっている。学校を出て東京へ行き、すぐに緒方と結婚した芳枝は屈託なく、質屋通いも苦にしない。そんな妻に緒方は自分と結婚して後悔していないか?などと訊くが妻は明るくそんなことはないと答えるのだ。

ある日、妻の幼馴染で学生の野々宮(佐竹昭夫)が訪ねてくる。芳枝は同じ下宿の女性から服を借り、野々宮と映画を見て中華料理をごちそうになる。おなか一杯食べて芳枝は幸せ~~~。帰りは雨が降り出し、傘をもって緒方がバス亭で待つが、最終のバスが来ても芳枝は乗っていない・・・え~~~と思ったが、下宿へ帰ると芳枝はすでに帰っていた。雨が降っていたので野々宮がタクシーで送ってくれたという・・・。

(しかし、別に緒方が嫉妬するわけでもなく、このシーンってなんだ?w)

 

下宿が大工事することになり、緒方は下宿をでなければならなくなった。下宿の管理人?(宇野重吉)がちょうど芳枝が妊娠しているから、立退料で産院に入院してその付き添いで緒方も産院に住めばよいと知恵を預ける。

出産までの2か月間、緒方と妻は宿無しになることもなく、無事女の子を出産。

 

しかし、その後に行くところもなく、お金もない。そんな緒方を心配した友人(千秋実)は緒方を誘って神保町の古本屋の主人に出産祝いをもらいに行く。その時はまだ赤ちゃんが生まれておらず、その主人から生まれたのは男か女か聞かれ、「男の子」と言ってしまうが産院へ帰ると女の子が生まれていたという笑い♪

 

結局、緒方一家、その産院に5か月も住んでしまった(笑。

 

こんな感じでいつもいつも住まいに苦労している緒方一家。

映画が長すぎなではなんだか面白くない(笑。

 

原作者の尾崎一雄が下落合で暮らしたむぐら横丁というところがメインのある意味真実の話のようだ。