日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

七人の刑事 女をさがせ  1963年 松竹

監督 高橋治 脚本 高橋治 成田孝雄

出演 堀雄二 芦田伸介 菅原謙二 美川陽一郎 田村高廣 高千穂ひずる 十朱幸代

   青山ミチ 香山美子 中村晃子

 

衛星劇場より

七人の刑事、映画化の第2作。

バックの曲があいまって、なんだかドキドキした(笑。

あっ♪うっ♪(映画を見ればこれが何かわかりますw)

 

葛西橋から500メートルほどの下流の埋め立て地で若い娘の死体が発見された!

この当時、葛西橋は今の場所よりもっと上流にあり、最後の橋のようで、この映画でもセリフが荒川河口付近と言っている。

先日、葛西橋へ行ったついでに旧葛西橋跡を周ることもよぎったが、疲れたのでやめた。機会あれば行ってみたい。

ロケ地は(多分)埋め立て中の葛西あたりじゃないでしょうか。今は親水公園なんかがあるところ。

 

死体のそばには男物の靴が片方落ちており、刑事たちはその娘の素性と男物の靴の持ち主を探すことになる。

その後の調べて不良処女が保護されている施設が火事となり、4名が逃げたしたことがわかった。そのリーダー格だった娘が殺されたようだ・・・。

 

ここで菅原謙二扮する杉山刑事が少女たちから気に入られ、特に十朱幸代が演じる不良少女、ハナエに翻弄される。

 

靴の持ち主は須田という男だということがわかったが、彼も3日前から行方がしれず、刑事は須田と付き合っていた雪子(高千穂ひずる)という女給がいたことがわかった。ところがなんと雪子は外務省の局長の妻となり、今は番町の屋敷に住んでいることを突き止める。

ここで刑事たちが訪れるバーのママが関千恵子だった。

雪子を訪ねると須田とはずいぶん前に別れたというが、須田と一緒に写った写真からつい最近まで付き合っていたことを刑事が感ずく。。。

 

なんとなく殺しの理由が弱いような作品だった。

 

十朱幸代や香山美子中村晃子青山ミチが不良少女を演じた年ごろってところがやっぱり時代を感じた。

 

映画冒頭、パトカーが清洲橋を渡って葛西橋方面を走るシーンがある。

昭和38年ごろ

現在の清洲橋手前、日本橋浜町付近

清住橋を渡る。この辺りは倉庫?だらけだったようだ

深川へ向かう

清洲橋を渡りきる

昭和38年頃の深川清澄白河付近

現在の深川清澄白河付近

さすがに倉庫や工場が多かったところなのでその後マンションがたくさん建った。

どんなに時代が変わっても大掛かりな再開発がなければ道は変わらない。

場所の特定に役立つのはお寺とか神社なんかがある。このシーンは清洲橋なので非常にわかりやすい。

葛西橋へ向かうのに清洲橋を渡り、清洲橋通り葛西橋(旧)へ行くという設定、ロケはなかなかちゃんとしてると思う。

 

松竹より