日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

俺は情婦を殺す 1958年 日活

監督 野口博志 脚本 井田探 柳瀬観

出演 長門裕之 南風夕子 月玲子 弘松三郎 宮崎準 水島道太郎 天草四郎

   伊藤寿章 高品格

www.nikkatsu.com

 

衛星劇場より

いや、情婦殺してないし(笑。情婦は情婦じゃないし(笑。妻を殺すって言ってるし(笑。

伊吹が3年の服役を経て出所した。親分の永井(伊藤寿章)の罪をかぶっての服役だったので親分はその間、伊吹の妻、礼子(月玲子)の生活の面倒をみる約束であった。

しかし弟分の健(弘松三郎)から組長が無理やり伊吹の妻と関係をもったと聞き、出所後、伊吹は組長宅へ行く。もみ合いの末、組長が手にした拳銃で組長自身が死んでしまった。慌てて逃げた伊吹は、その後、妻のいるアパートへ向かう。ところが妻は組長と熱海へ行ったと留守番の女が言う。妻は伊吹の服役中、女の子を生んでいる。

 

不義密通をはたらいた妻も殺そうと思っていたが不在では仕方がない。

 

一方、健は永井組傘下のキャバレーの支配人をしている。そのキャバレーのホステス、玉枝(南風夕子)は伊吹に惚れており、自ら情婦だと警察にいう。

妻と情婦の動向をおう警察。

逃亡中の伊吹は、健を通じて金と拳銃を用意してもらう。待ち合わせの水門に現れたの男(水島道太郎)は伊吹を撃って伊吹は川へ・・・。彼は殺し屋のジャックといい、伊吹を殺せと頼まれたらしい。水島道太郎がでるのはこの時だけで突拍子なく出てきたという印象しかなかった。

 

結局、裏で糸をひいていたのが健で、彼は組長と伊吹がいなくなれば組織を自由にできると考えたのだ。

伊吹の情婦だといった玉枝は健と関係があるので健の情婦?なのかこれがハッキリしない。伊吹の妻、礼子は身持ちの固い女で組長の誘いを拒否しており、潔白なことが映画最後でわかるけれど、なんか釈然としない作品でした。

 

貴重な1958年前後の渋谷駅周辺の映像があります。

 

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