日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

刑事物語 第6回 小さな目撃者 1960年7月 日活

監督 小杉勇 脚本 高橋二三

出演 益田喜頓 青山恭二 中川姿子 佐野浅夫 南寿美子 宮崎準 弘松三郎

   杉幸彦

www.nikkatsu.com

第5回はこちら↓

nihoneiga1920-1960.hatenablog.com

白髭橋を渡る刑事二人

日活+にはこの刑事物語シリーズを見たくて登録しましたが、10作あるはずのシリーズもの、この第6回までしかアマゾンプライムビデオにありません。それ以外あまり+で見たい映画もないので一か月だけで登録終了しました。11月12日までは視聴可能です。

 

向島の製薬会社倉庫から時価数百万円のマイシンが盗まれ、守衛として敷地内に住んでいた夫妻が射殺された。そこには幼い夫妻の男の子、宏(松岡高史)が残され、さらにその夜の宿直で模範社員の吉岡(弘松三郎)が後頭部を殴打され倒れていた。

翌日、吉岡の入院先を訪ね、事情聴取する佐藤保郎(青山恭二)だが、吉岡は全く心当たりがないという。

残された男の子、宏の面倒をみることになった佐藤源造(益田喜頓)は宏に事件のことを聞くが、なにも喋らない。それどころか宏は家へ帰りたいと駄々をこね、源造を困らせるのだ。

盗まれた医薬品にはシリアルナンバーがある。犯人が街中で処分すればすぐわかるので薬局へ配布しようとチラシを作った刑事たち。

そこへ一本の電話がはいる。蒲田の薬局で盗まれた薬が売られているというのだ。

一見、刑事だと思われない、しかも子供を連れた源造が宏と一緒にその薬局へ。

すると店主はその薬をだした。シリアルナンバーを確認し署で取り調べをすると若い男が売りに来たという。

この回、いつもは刑事役の宮崎準が悪役を演じていますが、黒いサングラスを部屋の中でもかけているのって変だと思いました(笑。

第5話でいつも悪役な弘松三郎が刑事だったので今回も刑事かと思ったらまた怪しい役に戻っていました。

 

そして、長谷川という大学生(杉幸彦)が楽天地で射殺された!使用された拳銃は守衛殺しと同じとわかり、長谷川の交友関係をあたろうとする刑事。彼は〇印などの記号が書かれたメモ帳をもっていた。

最後の最後で男の子のある一言でピンときた源造と保郎は!!

 

弘松三郎・宮崎準

白髭橋近辺がメインのロケですが、北区の西ヶ原の実際にある滝野川警察署が警察署として登場(名前は隅田警察?かなんか)。その通りにある一里塚も映ってます。

警察署からでる弘松三郎。左上の木が一里塚(滝野川警察署前)

2024年現在の滝野川警察署と一里塚

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