日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

七つの弾丸 1959年 東映

監督 村井新治 脚本 橋本忍

出演 三國連太郎 久保菜穂子 高原駿雄 今井健二 菅井きん 伊藤雄之助 

   星美智子 村瀬幸子 加藤嘉 花沢徳衛 松村達雄

Amazonより

4人の登場人物。それぞれの事情とともにストーリーが進行していったいどういう結末になるの??

矢崎哲男・・・中学中退(今の高校?)のこの男は都内の高級アパートで女医の三千代(久保菜穂子)に医院を開業させる算段でいる。彼女とは彼が安アパートにいたころ、同じアパートの医学生だった三千代と知り合った。三千代には貿易商をしていると言ってあるが、今の彼の暮らしは銀行強盗を繰り返して得たものだった。

矢崎はまとまった金をつくるため、新たにターゲットにしたのは新橋の銀行。何度も下見を繰り返す。銀行横にある交番には昇進試験を控えた江藤巡査(高原駿雄)が勤務。

その銀行に勤める安野(今井健二)は弟を交通事故で亡くし、悲しむ母(村瀬幸子)と暮らす。彼には恋人、君子(能沢佳子)がおり母の勧めで急遽結婚を決めるが亡き父の残した土地を売って結婚式をあげるのだという母とそこまでしてお金を使うことはないという安野と意見の相違がある。

タクシー運転手の竹岡直吉(伊藤雄之助)は新橋のキャバレーの女、陽子(星美智子)のアパートに転がりこんでいるが、彼には深谷に残した妻、満江(菅井きん)と3人の子供がいたのだ。

矢崎と他の3人が組んで強盗でもするのか???と思いきや、そんな安直なストーリーではなかった。

結局、矢崎は捕まるんだけど、アマプラの東映チャンネルはそこで終わり。

ところが、最後がカットされているらしく、矢崎の犠牲となった人の遺族のその後が描かれているようで、悲惨なことになってる。なんでカットしたの~~~。見たかった。

 

ところで矢崎が銀行強盗になったのはひょんなことがきっかけだった。仕事を転々とした矢崎は医学生だった三千代と知り合った頃、臨時雇いで新聞社にいた。上司(神田隆)の計らいで正社員になれることとなったけれど、「大学の卒業証明書」の提出を求められる。(彼こそショーンKだったw)詐称した履歴書で雇ってもらった矢崎はそれ以来出社せず、友人を訪ねて神戸へ。しかし友人には会えず、帰りの金もない矢崎は熱射病でふらふらとなり交番で寝かされる。そこへパトロールから帰ってきた警官の拳銃を奪い、まず最初の殺人を犯す。東京へ向かう道中にその拳銃で銀行強盗を繰り返し

高級アパートに住める身分となったのだ。

 

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