日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

婚期 1961年 大映

監督 吉村公三郎 脚本 水木洋子

出演 京マチ子 高峰三枝子 若尾文子 野添ひとみ 船越英二 藤間紫 北林谷栄

   倉田マユミ 弓恵子 

 小姑の兄嫁いびりが凄まじい。若尾文子が嫌いになりそうだったw。

唐沢家。長男の卓夫は春山荘(結婚式場?)を経営する事業家で両親亡き後、妹で書道教師の波子(若尾文子)、新劇女優の鳩子(野添ひとみ)、大学生の弟 典二郎(六本木真)と妻の静(京マチ子)と暮らしている。

唐沢家の長女、冴子(高峰三枝子)は結婚して家を出たが離婚し、今は団地で一人暮らし。男なんてまっぴら、人に頼らず自立している。このキャラはサバサバしており、静も相談に来たりする。

29歳の波子と25歳の鳩子は兄嫁の静が気に入らず、二人で結託して追い出しを図る。この二人、わがまま一杯で、ほんと、憎らしいのよ。

しかし、静からお見合いの話をされると乗る波子。歯科医で有望だという見合い相手だが、なんとハゲだった。さらに波子の持参金もアテにしていたらしい。波子は「ハゲは嫌」と兄や静に怒りをぶつける。そのやり取りは面白かった。

家はいつもゴタゴタしていて、妻の静は卓夫になんとかしてもらおうとするが、何もしない。静宛に卓夫には妾がおり子供までいるという怪文書を出した義妹二人だが、実際、卓夫は妾(藤間紫)を囲い男の子までもうけているような男だった。その上、ファッションモデルの若い女性には結婚を約束している。

静の味方は婆や(北林谷栄)だけだが、そんな婆やも孫娘と同居することになり唐沢家を去ることになる。

ある晩、ふとしたことが原因でガス漏れがおき、就寝していた卓夫はあやうく中毒で死ぬような目にあう。殺人者扱いされた静は家をでて、昔の同僚(倉田マユミ)の家へ。

そこへ卓夫が迎えに来て・・。

ん~~、言わんとすることはわかるけど、色々と各人のお話多すぎる。

小姑の兄嫁いびりで思い出すことが私にはあります。もう40年以上経ったんで書こうかな。

名前も思い出せないんですが、前に書いた結婚相手候補(しかし義母が・・)と出会う前にデートした男性がおりました。当時、パーソナル無線というのがあって、トラック運転手同士が走行しながら連絡を取る手段として使っていた無線が若者の間でも流行ったんです。出力は小さいんで電波の飛ぶ距離は近場メインですが、日曜日の午前中、東京タワーまで行って無線機で呼びかけるなんて人もいて、その電波をキャッチした人からの応答人数は凄かった。高い場所へ行けば電波も広範囲に飛びます。もちろん車にも取り付けることができ、私は電話の形をした無線機を家にあるのとは別につけていました。彼とは無線で知り合ったのかもしれない。

ということで彼は私の家からは車で10-20分くらいのところに家族で住んでいました。とにかく彼はワタクシにゾッコンでしたが(ホントだってばw)、私はそーでもなかった。しかし!ごめん!当時私はマツダのコスモロータリーに乗っていてたんですが、なんと彼はマツダの社員だったのです。ま、色々恩恵が・・。こっちの本音もわからないくらい恋は盲目状態なマツダ(以下、マツダと呼ぶ)。そんなある日、私は車を運転しながらマツダと交信していました。すると「バカみたい!」という声が聞こえる。会ったこともないけれどマツダには妹がいることは聞いていました。明らかに私に聞こえるようにいっているその言葉。なぜ車でマツダと交信していたかというとマツダの家に招待されていたからです。途中、道がわからなくなった私にマツダはグーグルマップさながらに道案内していたんです。GPSなんてない時代、地図頼り、わからなければ車を停めてだれかに聞くのね。その後、マツダの家に到着しましたが妹は絶対に姿を現さなかった。妹もすでに社会人。もね、こういう妹って困るのよ。だいたい男って姉妹に頭上がらない傾向がある。嫁姑小姑問題は重要です。

しかし、こーやって私が無事に生きているのも、デートした男性、全てが普通の人だった。なにせ、今はストーカーで〇害されちゃう世の中ですからね。

いや~、でもマツダ好きだったな、車だけど。