日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

十代の性典 1953年 大映

監督 島耕二 脚本 須崎勝也 赤坂長義

出演 若尾文子 南田洋子 沢村晶子 小田切みき 千田是也 東野英治郎

   長谷部健

 

角川チャンネルで探せた。アマゾンプライムは検索がよくできない。前は年代別な検索方法があったのに今はなくなった。

 

若尾文子大映に入社した時、社長の永田に「君は高嶺の花じゃなくて低嶺の花だ」と言われたという記憶がある。(確か若尾本人が言っていた)

可愛いけれど、顔の完成度からすると(笑、国民的美少女のゴクミのほうがずーっと美しい。だけれどその後若尾はどんどん美しくなった。

 

若尾がお姉さまと慕う沢村晶子のほうが主人公みたいな物語でそれを軸として貧乏がゆえに売春しようとする南田洋子、けなげに働く小田切みき(健康的!)。

この映画はずいぶんマスコミに叩かれたそうだけれど、若尾の役柄は大きな家に住むお嬢さん。お姉さまと慕う沢村に会えないとむくれたりするくらい幼くて、せいぜい同じ学校の江原達怡からラブレターをもらうくらい。

 

大学生の長谷部健、中野英二と英百合子との間の子供さそうで、そういわれてみれば目元など英のように可愛い。

 

ところで冒頭、生理中の南田が思わず若尾を財布を盗んでしまうところを目撃し、

キスさせろと襲ってくる高校生を演じた人は誰だろう・・なんか見た気がする。

久保明?)

しかし、、生理の時は体育の授業を休んだり、精神的におかしくなる

とか先生がいうのは・・時代を感じた。

さらに昔の映画ってよく平手打ちがでてくるけど、ぶたれた若尾はまんざらでもない顔をする・・・今ならただの暴力でしょ?(笑。