日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

非行少女  1963年 日活

監督 浦山桐郎 脚本 石堂淑朗 浦山桐郎

出演 和泉雅子 浜田光夫 浜村純 小池朝雄 北林谷栄 佐藤オリエ 

   沢村貞子 小林トシ子 高田敏江 佐々木スミ子 小夜福子

   小沢昭一

 

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題名が不良少女だと思っていたが、非行少女だった(笑。

 

キューポラのある町で成功した?浦山桐郎が会社ですすめられるB級映画?の監督を断りつつ精魂こめて作ったと言われる作品。

 

和泉雅子の演技が圧巻。

 

母が死んだ日、父親は愛人と家にいたところを見てしまった若江(和泉雅子)は

15歳だというのに飲み屋に出入りし、タバコを吸い、非行に走る。

 

ある日、東京で職を失った幼馴染の浜田光夫に偶然会う。

家が貧しい若江に浜田はスカートを買ってあげたりするが・・・

 

2時間の長い映画。前にみたこともあってかちょっと飽きてしまった。

 

和泉雅子はテレビで最初は出演を断ったという。やはり非行少女の役だからだそうだ。

 

なぜか印象に残ったのは、和泉雅子が寮で風呂のあとに台所で水を飲む。

飲み干したあとのあの満足気な顔と大阪へ立つ日、金沢駅の喫茶店に浜田に連れられ

頼んだコーヒーを飲むときに手が震えるところ。(なぜ印象的だったのかわからない 笑)

 

この映画ではキューポラとは違って和泉雅子浜田光夫は口づけするのだ

それも2回か3回。

キューポラでは吉永小百合のよき相談相手?で恋愛感情は描写されていない。

 

この程度で非行少女と呼ばれた当時からすると今はどうなんだろう?(笑。

 

日活の青春?路線でも浜田光夫がでる物語はいいと思う。

その後の山内賢になると、ただの青春映画になってなんだかおもしろくないなぁ。