日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

四つの恋の物語   1965年 日活

監督 西村克己 脚本 三木克巳 

出演 吉永小百合 和泉雅子 芦川いづみ 十朱幸代 笠智衆 浜田光夫 

   関口宏 藤竜也 下元勉 横山道代 白木マリ 賀原夏子

 

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私がみたいのは1947年のなんだけれど(笑。

 

笠智衆は定年を迎え、退職慰労金250万円を娘4人と等分に分け与える。

長女 芦川いづみは30歳くらいで離婚歴があり、丸の内の旅行会社?に勤務。フランス語が堪能だ。

次女 十朱幸代も丸の内の鉄鋼会社のOLで零細企業の工場の跡取りである藤竜也と将来は結婚するつもりだ。

三女は吉永小百合で父、次女のいるビルの電話交換手をしている。田舎から東京の大学へ通っている幼馴染で親戚の浜田光夫の世話を焼いている。

四女の和泉雅子は同じビルの地下街にある花屋にいる。競馬好きで明るくひょうきんな娘。

 

それぞれの恋愛模様笠智衆もいきつけの飲み屋の女、横山道代から口説かれてその気になるのだが・・・

 

ここでは芦川いづみと結婚した藤竜也が十朱の恋人役ででている。

ふたりはもう付き合っていたのだろうか。藤竜也はまだまだ貫禄がなく有名でもない。

 

芦川いづみは父親と近い年齢の下元勉と今でいう不倫関係だが自分はもう若くもないので恋愛とか結婚は諦めているようだ。

行きつけのバーで芦川いづみがタバコを吸う場面があるが、火をつけただけで

全く吸っていない(笑。いづみちゃんがタバコを吸う場面て初めて見たような気がする。芦川いづみがだんだん若い役からそれなりの成熟した女性を演じるようになったが

どうも何かが足りないような気がする。だからなのか藤竜也と結婚して女優から遠ざかった。

 

やっぱりここでの主役は吉永小百合で彼女は父親の会社で部下だった関口宏に見初めれれる。関口宏は会社経営者の御曹司だ。吉永も順調にデートを重ねるが、浜田光夫のことはいつも気にかかるのだ。

 

吉永ー浜田、日活のいつもの路線の映画でしたが、やはり1960年代なので十朱は将来結婚しなくなった藤竜也と最後に婚前交渉をもったり、芦川は上記のように不倫してたりでした。

 

ところで芦川の行くバーのマダムが白木マリだったけれど、白木マリも若い頃は主役だった。若くなくなると段々出演作が少なくなり?、私が初めて白木マリを見たのは

あの必殺シリーズの「婿殿」だった。

 

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タバコを吸ういづみちゃん

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和泉雅子芦川いづみ

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日比谷公園で  藤竜也(まだ顔を多少丸い)