日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

黒の超特急   1964年 大映

監督 増村保造  脚本 増村保造 白坂依志夫 原作 梶山季之

出演 田宮二郎 加藤大介 藤由紀子 船越英二 町田博子

   上田吉二郎 中条静夫 

久々の映画鑑賞です。

まず、加藤大介が登場した白黒映画だったので見始めた。

すると加藤大介は訪れた岡山の不動産屋は田宮二郎・・・・

で、そうか、「黒」のシリーズだったんだ・・・と気づいた。

 

案外おもしろい♪♪

田宮二郎加藤大介 船越英二、上田吉二郎、中条静夫 くらいしか知った顔がなかったが、岡山の農家の人間のひとり、ふたりは名前は憶えていないが見た顔のある俳優で、加藤大介の妻だと紹介される四谷の料亭の女将、町田博子という人もみたことがある。

藤由紀子は田宮二郎の奥さんになった人だと映画を見終わったあとwikiで知った。

 

岡山の旧家のぼんぼんだった田宮二郎だが、株で実家の財産をつぎ込み結局無一文。

いつもお金に困っている。そこをつけこんで東京から関西弁をしゃべる加藤大介が一緒に金儲けをしようとある会社が工場を建てるので地元の人間、田宮の顔で農家と折衝して欲しいと頼みに来る。

 

手数料欲しさに地主たちを取りまとめ、手数料を手にした田宮だったが、半年もたたないうちにそのお金をやはり株ですってしまう。その時にでてきた大阪の株の外交員が中条静夫

 

金に困った田宮は、加藤が岡山の土地を新幹線公団に売ってぼろ儲けしたことを知る。

そこで加藤大介から500万円くらいもらおうと東京へ行くのだが・・・

 

でてくる人間、ほぼ全員悪人でみていて逆に気持ちいい(笑。

公団の専務理事は船越英二で、藤由紀子にたぶらかされてそれをネタに加藤大介に強請られ、大阪ー福岡間の新幹線(この映画では超特急といっている)のルート予定地を事前に入手し、岡山、そして福岡でも土地を買っていた。

 

白黒映画、バックで流れる音楽などもあいまって引きつけられた。

もう少し脇役の人が知名度のある俳優さん達だと良かったのになぁ。

加藤大介の役どころがおもしろく、演技のうまさも抜群だった。

 

最後は意外な結末♪♪

 

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アマゾンより

 

 追加  四谷の料亭の女将、町田博子・・・赤線地帯の娼婦のひとりだったことを思い出した。

  

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町田博子