日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

検事とその妹   1956年 新東宝?

監督 古賀聖人 脚本 外山凡平 原作 竹田敏彦

出演 丹羽哲郎 日比野恵子 筑紫あけみ 天地茂 高田稔 北沢彪 

   江川宇礼雄 徳大寺君江

 

なんと昭和10年に岡譲二、原節子で映画化されたもの。見たい!

これは兄、丹波哲郎、妹、日比野恵子の美しい兄妹の物語。

 

司法試験合格を目指している兄の丹波哲郎看護学校?をもうすぐ卒業する妹。田舎の父が死んでもう学資をあてにすることができなくなった。妹は兄にどうしても勉強を続けて欲しいと大学を辞めないように自分が看護婦となって働くのだ。

 

アルバイトをしている兄にもっと勉強時間を作って欲しいので病院より稼げる渋谷の個人医院の住み込み看護婦になるが、その医者の妻が外泊する日、医者から突然抱きつかれ・・・もうここにはいられないと医院を後にするが、兄の下宿に行くわけにもいかず、荷物をもって夜の街を放浪する妹だが、ポン引きに強引に荷物を奪われ、そうこうしているうちに売春婦狩りで警察へ連れていかれてしまう。

そんな妹を兄はなんでもないんだと優しく迎えに行く。

 

その後、研究所へ勤めながら必死で働く妹、兄もアルバイトをしながら司法試験に合格し、晴れて検事になった。妹は良縁に恵まれ、役所(官僚?)に勤める天地茂と結婚を控えている。兄は精いっぱい妹のために嫁入り支度をしてやるのだったが・・・

 

意外と良かった♪

話の冒頭で検事になった丹波から取り調べを受ける待合で会社の重役の江川宇礼雄を刺し、カメラを盗んだという若い女性で今はアルサロに勤めているという筑紫あけみ。

このシーンはどうなんだ?と思っていたら最後に重要な話であることがわかる。

 

 

日比野恵子という人、背が高くてすらっとした美人。丹波哲郎も背が高くすらっとしているから兄妹としても自然だった。

挿入歌、「人生の並木道」泣ぁくぅな~ いぅもと~よ いもとぅ~よ~ 泣くなぁ♪

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衛星劇場より

 なんと山本富士子に続く2代目ミス日本グランプリに輝いたじょゆうさんでした。

だから背があれだけ高かったのね。

1933年生まれで(87歳)存命中。映画では22,23歳!って大人っぽい人でした。