日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

激流  1952年 東宝

監督 谷口千吉 脚本 西亀元貞 谷口千吉

出演 三船敏郎 久慈あさみ 若山セツコ 多々良純 沢村貞子 清水将夫

   島崎雪子 田代百合子 小杉義男 出雲八重子 沼田曜一 高堂国典

   

黒澤映画の三船敏郎より、こういう映画の三船敏郎のほうが好きです。

 

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ダム建設に関連した物語。西松建設が協力している。

 

花巻温泉の山奥でダム建設をしている。そこへ東京から技師として赴任したきた三船敏郎。彼を迎えに来たのは現場で男達の面倒をみている久慈あさみ。彼女はお金持ちの奥様といったイメージが強かったけれど(社長シリーズ、森繁の奥様役)トラックを運転し、汗みどろで働く役は珍しい?

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久慈あさみ清水将夫

彼女の両親はすでに亡く、現場の所長、清水将夫が親代わりとなっている。彼女は清水将夫に付いて日本各地の現場で働いているのだ。

 

ダムの底に沈む村の農民とのやり取りやダムで働く男たちを相手にするいかがわしい飲み屋、さらに補償金目当ての人達、芸者の借金のカタにとられた娘、そしてダム工事の男にだまされ身ごもってしまい自殺を図ったのが若山セツコ。

 

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若山セツコ

その若山セツコに惚れてしまった流れ者の土工、多々良純

色々な話がでてくるが話の筋が通っているので混乱することがない。さすが。

 

この芸者になった田代百合子という人。

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田代百合子

そして三船敏郎の婚約者、島崎雪子

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島崎雪子

結局、三船は婚約者にふられてしまうのだ。

 

ダム建設を急ぐことになるのだが、そんなに早く建設工事が終わってしまうと困るのが芸者置屋の主人から借金して飲み屋を開いた男だ。

なんとかして工事を遅らせようと、金が欲しい多々良純に爆弾を仕掛けるように金で釣るのだ。

これ結構トキドキ♪

 

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