日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

16才 1960年 日活

監督 滝沢英輔 脚本 三木克巳

出演 浅丘ルリ子 葉山良二 長門裕之 殿山泰司 西村晃 山岡久乃

   渡辺美佐子 白木マリ 南寿美子 浜村純 東美恵子

 

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なんだかよくわからない物語。そもそも16才って題名なのになんでルリちゃんが中学生なのだ??(笑。

 

埼玉の基地がある町?村の物語。

はっきり言うと今なられっきとした犯罪!

 

中学に通うルリちゃんはふたりの教師から愛される・・・え?

ひとりは葉山良二。そしてもうひとりが大阪弁?をつかう長門裕之

 

ルリちゃんの家(農家?)の敷地に家屋を建て、そこに米兵のオンリー(映画ではパンパンと言っている)の渡辺美佐子が住んでいる。

彼女は羽振りが良く、ルリちゃんやその弟に色々ねだられるが姉のように慕われて面倒をみてやったりする。

 

当時ルリちゃんは20才くらいだで、今の20才とは違いものすごく大人っぽい。

また目張り(目のアイライン)もバッチリで、ちょっと???。映画の途中まで私はルリちゃんは高校生かと思っていた(;'∀') 途中、高二 ○○○○←ルリちゃんの役名が書かれた文房具?が映されるのでそうだと思ったのだ。

 

葉山良二は心の底にルリちゃんを愛していることをしまっておくのだが・・・

長門裕之はルリちゃんのクビにキスしたり、手を握ったり・・・そしてなんとルリちゃんを妊娠させてしまう!!

妊娠させるまではなんだか渡辺美佐子と米兵とのやり取りも多くてなんの物語なのだろうと不思議だった。

 

ルリちゃんは長門を訪ねて子供を産むことを言うが、長門はもちろんオロしてくれという。もうここで犯罪でしょ?中学生だよ、しかも学校の先生だよ。

 

ルリ子の窮地を知った渡辺美佐子は、相手が葉山良二だと勘違いするが、直談判に行って違うとわかる。それでもルリちゃんを助けてあげてと頼むのだ。

私は・・・葉山良二が他の男の子供をはらんだルリちゃんと結婚するのかと思ったが、

結局ルリちゃんは(多分)子供をおろし、家を出てパンパン?のようなことをするのだ。

 

彼女が家出して、ある晩、葉山が自転車に乗って国道を走っていると道路際でうずくまっている女性に声をかける。

なんとバッチリメイクしたルリちゃん!

 

彼女が逃げるように葉山をふりはらって・・・トラックに轢かれてしまう

(これ多いよねぇ・・・笑)

ルリちゃんは葉山の愛を感じながら死んじゃう・・・みたいな映画ですが、

 

肝心の長門裕之は全てを察した葉山に2発殴られ、校長に呼ばれて学校をクビになって終わる。

なにそれ?

 

いくら20代の教師であっても女子中学生からみればおじさん以外の何物でもなく。

それがルリちゃんはやたらと二人の教師、特に葉山に抱きついたりするのがまず不自然。そして彼女の友達がひとりも登場せず、いつもでてくるのが渡辺美佐子・・・。

 

男性の願望、それも10代の女の子が好きな男の夢物語のような物語はしらけるだけでした。

 

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葉山良二と浅丘ルリ子