日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

警視庁物語 108号車 1959年(6月)東映

監督 村山新治・若林英二郎 脚本 長谷川公之

出演 堀雄二 神田隆 南廣 松本克平 花沢徳衛 山本麟一 須藤健 関山耕二

   東野英治郎 佐原広二 石島房太郎 曾根晴美 

 

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今回は犯人役が多い関山浩二が巡査役ででている。

 

警視108号車で早朝パトロールしている関山耕二ら2名の巡査はホロ付きの小型トラックが道に止まっているのを不審に思い、ひとりの巡査が職務質問へ。トラックにはふたりの男が寝ていたが起こした瞬間に逃走を図る。慌ててトラックのドアにしがみつく巡査を撃つ。運転台にいたもうひとりの巡査、関山耕二。倒れている同僚を病院へ運ぶが彼は殉職。

ここで凄いのは刑事に連絡するためにお巡りさんが一軒一軒の家を回って知らせるという場面。朝早くなので神田隆も堀雄二も寝ぼけ眼で応対する。また独身の刑事は寮にいる。

今回から若手刑事が南廣になった。

 

殉職した巡査のことも刑事との会話でわかる。奥さんと生まれたばかりの女の赤ちゃんがいるという。

 

逃げたトラックのナンバーを手掛かりに捜査を進めていくと、そのトラックの持ち主は電気商だとわかったのだが、底の主人、石島房太郎は新しいトラックを買ったので車やの紹介で男に売却したという。その車やに行くと主人の東野英治郎が新聞広告を出すとやってきた男の名刺をだす。しかし、名義変更の手つづきもしないままなので連絡すると電話番号は偽だったという。

 

てがかりを求めて刑事はそのトラックが起こしたかもしれない事故や違反の履歴を書類をたぐって探そうとするのだが・・・

もうね、全てが紙で処理されているから記録の照会もたいへんです((;'∀')

 

刑事たちの地道な捜査により電気商へ名義変更のための印鑑証明やハンコをもらいに来た若い男、曽根晴美を警察へ連れていくがかれは喋らない。

この物語、容疑者はだんまりを決め込み、山本麟一刑事が「黙秘権か!」という場面が多いような気がする(笑。

 

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アマゾンより