日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

勝海舟 あばれ獅子  1953年 松竹

監督 大曾根辰夫 脚本 八柱利雄 原作 小母沢寛

出演 阪東妻三郎 山田五十鈴 北上弥太朗 月形龍之介 徳大寺伸 有島一郎

   堺駿二 市川春代 紙京子 

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スカパーより

阪東妻三郎の最後の出演作だという。勝海舟の青年期の物語だが、彼の父、阪東妻三郎と妻、山田五十鈴がとにかく息子第一の親っぷりが凄い。

 

ストーリーを読むと阪東妻三郎は放蕩無頼で35歳で隠居させられたとあるが、脚本では

彼の息子、麟太郎が幼少期、若き殿様のご学友に選ばれたが、その殿様が死んで出世が望めなくなった・・・から始まる。

で、阪東妻三郎は町民の世話役として頼りにされ、時には喧嘩も辞さない男となっている。遊郭で金を持たずにと泊まった男に説教をしたり、敵対する武士と街中で派手な大喧嘩。

一方麟太郎は月形龍之介の道場へ通い、また蘭学を学ぼうとする。

 

山田五十鈴は夫や息子につくし、息子の出世を願ってやまない。

 

こんな両親をもったら誰でも良い子になるだろうと思った映画(笑。

脚本が八柱利雄だったので結構長い一時間45分ほどだが長さは感じなかった。