日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

怪談片目の男  1965年 東映

監督 小林恒夫 脚本 高岩肇 宮川一郎

出演 西村晃 中原早苗 川津祐介 三島雅夫 北条きく子 安城百合子

   小沢昭一 神田隆 田代信子

 

怪談せむし男の次に作られた東映映画。新東宝路線♪ただし、中原早苗とか川津祐介三島雅夫、神田隆そして小沢昭一がキャストだったので結構期待した。

 

会社社長の恩田(西村晃)の水死体が発見された。

 

社長の妻 美千子(中原早苗)は夫が面倒をみてきた若きカメラマンの下田(川津祐介)と関係がある。夫の葬儀後、別荘に集まるように知らない弁護士から手紙をもらうが、専務の大西(三島雅夫)とその秘書 秋山女史(安城百合子)、社長の亡き妹の夫で医者の男もやってくる。

 

さらに警官の小沢昭一に送られてきた幼い女の子、そして昔社長の運転する車に轢かれ、その後車いすとなった園雪子(北条きく子)という女性。彼女はその後、ずっと恩田社長の世話になって暮らしており、更に公正証書まで作って社長の遺産を受け取ることになっていると言う。

 

専務の大西は社長が会社のカネを横領しており、別荘を売ってその返済にあてると言い出すが、妻の美千子は専務のことを疑っている。

社長の妹の夫は自分の病院を建てるために借金をしているが、親戚だと言ってやはり遺産目当てなのは見え見えだ。

 

心優しい車いすの雪子・・・・ところが。

 

別荘にいる謎のお手伝いの老女が新東宝臭満載だった。せめて浦辺粂子にして欲しかったな。

 

どんでん返しのサスペンスがなかなかだった。

 

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スカパーより

北条きく子という女優さんは人の将来を予言する力があってその後霊能者となったとある。北條希功子で活躍しているそうだ。