日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

群衆の中の太陽  1959年 日活

監督 井上梅次 脚本 井上梅次 池田一朗

出演 小林旭 葉山良二 小高雄二 沢本忠雄 浅丘ルリ子 白木マリ 清水まゆみ

   高野由美 金子信雄 安部徹 芦田伸介 植村謙二郎 

 

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大学のラグビー部員の4人。彼らの憧れで柳橋の料亭の娘、浅丘ルリ子、その妹の清水まゆみ、最初は学生の恋愛ものかと思ったが、メインは4人が大学を卒業し、それぞれの道を歩むのだが友情は変わらない・・・が主だ。

井上梅次ってなんかいいんだよね。ほかの監督ならなんだかねぇ・・・いまいちつまんない!と思っちゃう日活青春ものでも面白くできてる。

 

小林旭とルリちゃんが主役?かとおもいきやほかの3名、葉山良二、小高雄二、沢本忠雄の話も織り交ぜてルリちゃんの妹、清水まゆみ、小林旭の妹、白木マリもはずせない。

 

4人とも浅丘ルリ子が目当てだったが、浅丘は葉山と(在学中に)婚約。

しかし、葉山は卒業後も研究に没頭したいのだが面倒をみてきた叔父には経営する会社を継いでもらい、彼の娘との結婚も考えられている。彼の娘もそのつもりだが葉山は叔父の申し出を断って貧乏しながらも研究したいと考えている。

 

小高雄二の父は亡くなったが父が経営していた会社の社員だった植村謙二郎に土地売買を持ちかけられる。このことが後々小高をたいへんな目にあわせるのだが・・・。

 

沢本忠雄は就職後しばらくして胸を患い(結核?)、故郷の信州へ帰ることになる。

上野駅?で見送る清水まゆみに愛の告白!信州で小学校の校長をしている父から山の分校の先生がいないという話を聞き、沢本は引き受ける。働かずにぶらぶらしていてもしようがないと思ってのことだったが、分校の生活は意外に楽しく、彼は東京などへ戻らず、ここでずっと働こうと思うのだ。

 

小林旭は新聞社に入社、そこには先輩の安部徹がいる。小林は正義感がに燃えて問題を起こす。世の中なぜ正義が勝たないのか疑問に思う小林にキャップの芦田伸介は自分たちはペンで戦うのだと言うのだ。

小高が詐欺まがいなことで大会社から被害を受け、大阪へ行ったことを聞き小林はその会社に乗り込み警察沙汰になってしまう。そして大阪へ転勤を命ぜられるのだ。

 

一方ルリちゃんは父が急死し、家は借金のほうが多かった。叔父が京都へ来ないかと誘うとルリちゃんは行くという。そして葉山との婚約は破棄するのだ。

京都で子供たちに踊りを教え、夜は大阪でバーを経営することになったルリちゃん姉妹。清水まゆみが京都の町で大阪へ転勤となった小林旭とばったり会う。

 

そこから舞台は関西へ。

 

小林はキャバレーでトランペットを吹いている小高を見かける。控室へ小高を訪ねるとなんだか人相の悪い男たちに囲まれていた。彼はルリちゃんのバーへ小高を誘うと小高も嬉しそうに来たが、カウンターへ座るやいなや小高の様子が変になり・・・

 

ルリちゃん19才・・・なのにあの貫禄ってすごい。昔の10代って大人だったんだねぇ。

もう小林旭とは付き合っていた頃?か一緒に暮らしていた頃なのか?

 

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アマゾンより