日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

青春蛮歌 1959年 日活

監督 井上梅次 脚本 松浦健郎 井上梅次

出演 長門裕之 浅丘ルリ子 南田洋子 沢本忠雄 清水まゆみ 小沢昭一

   西村晃 大坂志郎 汐見洋 柳沢真一 安部徹 小川虎之助 

 

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長門裕之浅丘ルリ子

井上梅次青春学園ものを撮っている。しかも脚本まで書いているとは・・・

ところどころに笑っちゃうところがあるが長門裕之はいつもいたって真面目な演出♪♪

モテモテな教師役だった。

 

東京から神戸の進学校へ赴任した花戸(長門裕之)。体育教師の根本(大坂志郎)とプールで競争するが、その学校の4人組、鳥羽(沢本忠雄)、桃子(清水まゆみ)、

貝原(小沢昭一)、菊井(神戸瓢介)たちのいたずらで溺れそうになる。そこへ助けにはいったのが英語教師の阿久津良子(浅丘ルリ子)だ。

って、ルリちゃんが先生だったのに驚き(笑。

 

神戸の高校では進学するのに体育や修学旅行は時間の無駄だと行わないが生徒たちは不満に思っている。4人組は秘密結社、青春革命党をつくりなんとか学校を変えたいといつも4人で相談しているが、新しく入った花戸を自分達の味方か、そうでないか、色々探りに来る。

 

根本はもう20年もその高校にいるが、前校長加納(小川虎之助)が去ったあと、理事長の娘婿(安部徹)や現校長(西村晃)に冷遇され、体育の授業はないが生徒の指導員として生徒の監視をしている。

生徒4人組は根本を悪く言うが、花戸はそんなふうには思えない・・・。

 

花戸のアパートの向かいに住むヤトナのフジは花戸が好きだと物干し台を乗り越えてやってくる。フジは積極的だがすでに心に決めた良子がいる花戸は迷惑で逃げ出したりする。

 

ある日、根本がいない間に根本の妻と理事長の娘婿の密会を知ってしまった花戸と生徒の鳥羽・・・・

そしてその後、花戸は根本がそれを知っていても何も言わないことに憤りを感じる。

 

ここから花戸の反撃が開始され、理事長たちと対立するも良子も意見する。

生徒たちは自分たちだけで話し合いをする。

 

進学するためだけに高校へ通うのではない、自分達だって青春を楽しむ権利があるのだ!・・・

 

この映画、教師と生徒の実年齢が同じだったり、生徒のほうが年上だったりするんだけど(笑、ルリちゃん、教師役もなんなくこなし、生徒役の清水まゆみと同じ年だとはとても思えない。小沢昭一は1929年生まれ、長門裕之は1934年生まれなんだけど小沢昭一が生徒でも違和感なかった(笑。沢本忠雄は1935年生まれだが、まだ生徒役が十分できるある意味童顔。

 

最後はピンチとなった花戸をフジがある密告で助け、理事と校長は一掃されてめでたし

めでたし♪

 

日活より