日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

見合い旅行  1955年 大映

監督 枝川弘 脚本 相良準 棚田吾郎 原作 吉屋信子

出演 山本富士子 北原義郎 英百合子 川上康子 高堂国典 見明凡太郎 

   坂口美沙子 小杉義男

 

衛星劇場より

なんと、6月3日に北原義郎が亡くなったという。私はすでに彼はこの世にいないとおもっていたのでびっくり。93才だったという。長生きな俳優さんでした。

 

で、この映画・・・

途中で筋書きがなんとなく想像できる物語だった(笑。

 

虎ノ門の会社に勤める圭吉(北原義郎)は銀座で母(英百合子)と待ち合わせのためにタクシーを停めたが、同時に手を挙げていた女性、登喜(山本富士子)と銀座まで同乗することになった。

二人ともなんとなく気になるがそのまま別れ、圭吉は母と食事をする。

 

登喜は北海道から父の昔の友人で圭吉の会社の社長(見明凡太郎)のすすめもあり見合いに来たが、その相手はタクシーに同乗した圭吉であった。

しかし、圭吉は社長宅へ行く見合い当日に社長の娘で圭吉に気のある百合子(川上康子)からそれは見合いだと告げられれ社長の家へは行かない。

圭吉の母は一足早く社長宅へ行き、登喜と対面しひどく気に入るが肝心の息子が来ない・・・。

 

圭吉も登喜も会ったことがあるのに見合いの相手だったとは知らない・・ということで物語進行。ここでちょっとイラつく(暑さのせいか?笑

 

どうしても登喜との見合いを成功させたい社長は北海道へ仕事で出張するので圭吉を連れていくことにしてそこで登喜の実家へ圭吉ひとりを行かせる。

駅まで迎えに来た登喜の父(高堂国典)から娘との見合いを初めて聞かされしぶしぶ家へ行くが登喜は風邪をひいているので見合いは明日ということになり圭吉は登喜の家へ泊まることになる。

 

登喜の家の使用人の娘、芳子(坂口美沙子)が男に捨てられ帰ってきた。登喜とは同じ乳をのんだのだが口癖だが自分勝手なので使用人からは疎んじられる。そして寝ている登喜の部屋へ行き、登喜を困らせるような意地悪を言うが登喜は芳子が可哀そうだと思いやる。

明日が登喜の見合いの日だと知った芳子は嫉妬から夜、圭吉の寝ている部屋へ行き、暗がりの中、登喜を装って自分には好きな人がいるから圭吉から断ってくれと言う。

 

見合いした二人は初めて銀座で会った人だとわかるが昨晩のことで圭吉は断りの手紙を出す・・・。芳子の策略だと知らない登喜は悲しむがもう一度会いたいと無断で上京すると登喜を諦めた圭吉は百合子と楽しそうに社からでてくる・・・。

しかし、芳子と偶然再会した登喜は芳子の口から事実を知り、また圭吉の気持ちを知った百合子も身を引いて二人はめでたく結ばれるのだ・・・みたいな(笑。

 

この映画での高堂国典はまだ若い感じはするが歯はなさそうだった(;'∀')

 

ヤフオクより