日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

男が命を懸ける時 1959年 日活

監督 松尾昭典 脚本 山田信夫 松尾昭典

出演 石原裕次郎 南田洋子 芦川いづみ 川地民夫 二谷英明 神山繫

   近藤宏 福田トヨ 大坂志郎

 

 

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日活より

殺人が次から次におこって裕次郎大活躍!日活路線満載なストーリーでもちろんセスナも登場する大盤振る舞い(笑。

 

医師の小室(石原裕次郎)は大型貨物船の船医だが、金も貯まり、東京で医院を建設しているがまだ建築途中だったので暇つぶしもかねて長野?に猟へ出かける。

そこで散弾銃で撃たれたと思われる男性の死体を偶然発見する。

警察署に一晩留め置かれ、弾丸の照合の結果、小室の無実は証明された。

慌てて駆け付けた遺族は圭子(芦川いづみ)と圭子の弟で医学生の雅夫(川地民夫)だが、殺されたのは彼らの父で開業医だった。圭子は小室を亡き父の家へ連れていき、お礼を述べるが、弟の雅夫は小室が気にくわない。彼らは父とは別居して東京の家で普段は暮らしているのだ。

そこへ山間部でトンネル工事に従事している男が盲腸になって電話がかかってくるが、すでに医師である父は死亡し、行くことはできない。電話でのやり取りを聞いた小室は

自分が現場で手術をすると言い、雅夫を伴って現地へ向かう。

 

無事手術を終えた小室を雅夫は見直して以後、二人は仲良くなる。

 

現場では給料日に備えて現金を運んでいる途中に経理担当の手納(二谷英明)は正体不明の男たちに襲われ、車ごと連れ去られるがその車はがけ下の転落。二体の焼死体が車中にあった。手納の愛人の悠子(南田洋子)が東京から駆けつけて残された指輪を確認。手納は死んだらしいがお金は見つからない。

 

小室と手納は昔からの友人であった。そして悠子は小室の恋人であったが手納に無理やり関係を持たされ、今は手納の愛人となっている。小室を諦めきれない悠子だが小室は彼女をアパートまで送り届けると去っていく。

悠子のアパートにはなんと手納が待っていた。

 

びっくりする悠子・・・そこへ長野から担当の図師刑事(大坂志郎)が悠子を訪ねてくるが手納はうまく隠れる。

 

手納は元々湯沢組にいたが、トンネル工事の入札額を競争相手の常盤組に教え、その見返りに常盤組へ転職した。そのことを根に持つ湯沢組の跡継ぎ(神山繁)は関係した手納の上司も殺害、さらに金をもらって今は東京でバーとシアター?を経営する綿引(近藤宏)を追う。綿引はたまたま街で見かけた手納を脅し、100万円を自分のバーへ持ってこさせる約束をしている。時間になり、手納はバーへ現れたが、綿引も殺されていた・・・。

悠子は手納と新潟へ逃げるが、それを知った湯沢組の男たちも追う。そして小室と雅夫も新潟行の特急へ乗車し、彼らの後を追うが手納は湯沢組によって殺されてしまう。

そこで湯沢をノックアウトした小室は手納が死ぬ前に「ダイナマイトを仕掛けている」ということを知り、長野の工事現場へ行こうとするが飛行機は飛んで行ってしまった・・・目についたセスナをチャーターし一路長野へ飛ぶ小室と雅夫。

 

なんとか工事を失敗に終わらせたかった湯沢組だが、無事工事は終了し、パーティーが開かれているが、湯沢組によってダイナマイトの導火線に火をつけられる。

 

って、ここで湯沢組の跡継ぎがまた登場するんだけど、新潟裕次郎に叩きのめされたんじゃなかったっけ?(笑。

 

間一髪導火線の火を消すことに成功した小室。

もういちど大型貨物船に乗ることを決意し、去っていくのだった・・・・

で、建設途中だった小室医院は?というと圭子と雅夫が面倒をみるらしい(住むのか?よくわからず)

日活より