日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

白い閃光  1960年 日活

監督 古川卓己 脚本 古川卓己 浅野辰雄

出演 小高雄二 香月美奈子 二本柳寛 佐野浅夫 木浦佑三 市村博

 

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日活より

 

49分ほどの短い映画。挿入される音楽がなぜか幽霊映画みたいだった。

 

二輪のテストドライバー、朝見達郎(小高雄二)の兄で交通警ら隊の白バイ隊員が横浜街道で事故をおこし入院。急遽かけつけた弟の達郎はその事故が砂利トラックの運転手による故意にブレーキを踏んで兄の白バイが追突してしまったことを知る。

事故直前、トラックのバンパー部分を写していた写真が現像されるもMという文字があることしかわからない。

 

達郎は真相を知るべく仕事を休み、砂利トラックの運転手となって同じトラック仲間から情報を得る。まさと呼ばれるその男は長い間無免許でトラックに乗っていたらしい。

彼は多摩川の砂利場にいるときいて行ってみると、Mという文字を消したようなトラックを発見。しかしそのトラックに乗っていた男は「山」へ行ったという。

山というのは砂利の採掘場でそこから砂利を運搬する運転手をしているらしい。

 

一方、達郎の知人で兜町で証券会社に勤める玲子(香月美奈子)は弟が勝手にオートレーサーになってしまい、心配で達郎に相談する。オートレース場へ二人で行ってみると

弟は八百長を持ち掛けられていたが、レースで実行できず、ヤクザ者?から叩きのめされていた。レーサーとしては稼げない弟は「山」で働いているがそこで達郎と会う。

これがなんだか意味不明なのだが、山を下りるトラックの先頭を二輪車が先導?しているようでその仕事を玲子の弟がしていたのか???

 

まさと呼ばれる男は達郎が何者かわからないのだが、玲子の弟を殴って達郎が先日の白バイの警察官の弟であることを知る。

山を下りていく達郎に声をかけ、東京へ行くから乗っていけと弟分に声をかけさせ車内で達郎が昔乗っていたトラックのバンパーの写真をもっていることを知った男は達郎を殴って失神させる。

山で縛られていた弟は姉の玲子に電話、そして玲子から警視庁に連絡して警察の取り締まりが開始。ここで二本柳博が乗って指揮するのがヘリコプター。このカットは現代にも通じる。

 

小高雄二が活躍するが、石原裕次郎より派手ではないし、香月美奈子も恋人って感じでもない。裕次郎のだとマドンナがはっきりしているのだが。

 

実際、警視庁の協力によって撮られたので今はなき古い警視庁中の裏庭?のようなところで白バイが集まる場面がある。材木みないなのも積んであってまるで風呂屋の中庭みたいだった(笑。

 

日活より