日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

アリバイ  1963年 日活

監督 牛原陽一 脚本 熊井啓

出演 二谷英明 宮口精二 小高雄二 渡辺美佐子 武智豊子 下元勉 

   鈴木瑞穂 

 

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日活より

東映の警視庁物語みたいな日活の刑事もの。アクションがメインではなくて地道な捜査を行うのが日活らしくないが、こういうもののほうが私は面白かった。どう考えても東映の警視庁物語を意識して作った・・・よう。

 

武蔵野の住宅街で極東電機の経理士が射殺された。駆けつけた刑事が調べていくと立川の米軍基地から盗まれた銃8丁のうちの一丁とわかる。

 

地味ーーーな捜査を行う刑事の中にわれらが(え?)宮口精二がいる。

彼の妻は病に臥せっているが、宮口精二は捜査にかかりきりとなり結局妻の死に目に会えない・・・ここ、涙が出た。

 

拳銃を売っているという男、小高雄二が怪しいのだが、彼にはアリバイがあった。

科学的にもそのアリバイは証明されるのだが、宮口精二はどうも納得がいかない。

警視庁の屋上で、本庁からきた刑事、二谷英明にそのことをいうのだが・・・

 

映画では手形詐欺の話も加わって、最後はどんでん返し。

いつも悪役の高品格がここでは刑事役で地味に出演している。

 

第二の殺人も起こって最後まで楽しめました♪♪

 

日活より