日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

風の視線  1963年 松竹

監督 川頭義郎 脚本 楠田芳子 原作 松本清張

出演 新珠三千代 園井啓介 岩下志麻 山内明 佐田啓二 毛利菊枝 

   小林トシ子 奈良岡朋子 加藤嘉 松本清張 

 

アマゾンより

松本清張原作の恋愛ドラマ。一言で言うと「めんどくせー」話だな(笑。

知り合い同士でほぼ不倫(笑。それなのに最後はなぜかハッピーエンド。

なんだそれ?(笑。

 

園井啓介、佐田啓二岩下志麻毛利菊枝奈良岡朋子がやたらと暗い。唯一明るいのが山内明。

 

龍崎家に嫁いだ亜矢子(新珠三千代)は目がみえなくなった姑(毛利菊枝)とシンガポールで仕事をしている夫 重隆(山内明)の留守を守っているが、重隆はシンガポールで別の女性と暮らしており、夫婦としては破綻して長い。

新聞社の久世(佐田啓二)とお互い好意を寄せているが、久世には妻(奈良岡朋子)がおり、離婚を承知しない。亜矢子も重隆と別れたいが、盲目の姑を残して家を出る覚悟がなかなかできないし、まして夫も離婚は承知しないのだ。

 

そんな亜矢子にもうひとり好意を寄せる青年写真家の奈津井(園井啓介)だが

亜矢子の勧めでお見合い結婚をする。それが佳子(岩下志麻)。園井は亜矢子を忘れられず、佳子を愛せないし、結婚後も自分勝手に過ごす。

 

ある日、亜矢子の夫、重隆が突然日本に帰ってきた。しばらく日本にいるというが

彼は母の待つ家には帰らずにホテル住まいをする。

 

奈津井の愛が感じられない佳子は、アパートをでて新橋のバーへ勤めるが、重隆の滞在するホテルを訪ねる・・・なんと佳子は結婚前、重隆と同じ会社に勤めており、重隆と不倫関係だったのだ・・・

 

亜矢子と久世=不倫、久世は亜矢子と知り合う前には浮気を繰り返し、バーのマダム(小林トシ子)との関係を清算するのにひと悶着。腹いせにバーのマダムが久世の妻(奈良岡朋子)に亜矢子のことを言い、さらに久世と亜矢子が松島に行ったことが亜矢子を好きな奈津井が知ることになり、久世の妻は亜矢子の夫の重隆に事情を話し・・・その亜矢子の夫、重隆と佳子=不倫関係だった過去。

 

昔はSNSなんかなかったから恋愛するのも近くにいる人に限られるが、みんな知り合いってどうーゆーことよ。

サスペンスを期待したワタシだったので男女があーでもない、こーでもないとグチャグチャする話はちょっと辟易。

 

アマゾンより