日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

狼と豚と人間  1964年 東映

監督 深作欣二 脚本 深作欣二 佐藤純彌

出演 高倉健 三國連太郎 北大路欣也 江原真二郎 中原早苗 岡崎二朗 

   志摩ひろ子 石橋蓮司 越前谷政二 泗水誠一

 

スカパーより

 

こんなに悪い健さんは初めて(笑。ヤクザでも良い人だった健さん!どーしてこんなに悪くなったのか?(';')

 

貧民窟で育った三兄弟。兄の市郎(三国連太郎)が10年前に家をでて、5年後、

次男の次郎(高倉健)もいなくなった。今でいうヤングケアラーとなった三郎(北大路欣也)は病弱な母を看取った。

仲間5人でつるんでいる三郎は、母の遺骨をもって一郎が開店したナイトクラブへ行き、金をせびる。岩崎組の幹部となった一郎は組長の言うことをよく聞く男だ。

二朗もヤクザとなったが、刑務所で水原(江原真二郎)と知り合い、二人で悪事を働く。ある日、兄のいる岩崎組が麻薬取引をするという情報を得て、次郎と水原はその現金と麻薬を手に入れようと三郎たちに協力を頼む。

 

駅構内で三郎の仲間が喧嘩騒ぎを起こす。あっけにとられる岩崎組組員をしり目に三郎とマコ(志摩ひろ子)がかばんを持って逃走。

約束の場所、三郎たちが暮らした貧民窟の小屋で三郎はかばんの中身を見る。その中には2000万円の札束と2000万円分の麻薬が入っていた。

三郎たちは一人5万円の報酬でその仕事を手伝ったのだが、カバンの中身と自分たちの報酬の安さに騙されたのだと気づいた三郎は仲間や水原、次郎が到着しても現れない。姿を消してしまった!!

 

その後、現れた三郎はかばんの隠し場所を言わない・・・。

口を割らせようと水原と次郎は拷問を開始するのだ。

そのシーン、とにかく「痛い」(笑。ストーリーが(>_<)イタイんじゃなくて痛い!

弟の口を割らせようと鬼の形相で拷問する健さんが怖い!

さらに心理戦が始まり、三郎が口を割らないなら、隠し場所を知らないという仲間を拷問し、その叫び声を三郎に聞かせれば・・・・みたいな展開となり

とにかく痛いとコワい。

仲間の中には、隠し場所を教えてくれという者、知りたくないという者が現れてなかなかおもしろい作品だった。

ヤクザでも良い人の健さんも悪かったが、やはり優しそうで悪事なんてしないイメージの江原真二郎も輪をかけて悪い人だった。

アマゾンより