日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

海底から来た女 1959年 日活

監督 藏原惟繕 脚本 石原慎太郎 藏原弓弧 原作 石原慎太郎

出演 筑波久子 川地民夫 本間文子 浜村純 草薙幸二郎 内田良平 葵真木子

   横山運平 武藤章生 水谷貞雄

 

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いやー、暑い!東京はこのところ一滴の雨も降らず、それでも今日の最高気温が34度でホッとする・・・(笑。昨日、一昨日は37.5度だったので34度でもマシだ。

それにしても、雨降って欲しい。夜になっても気温が下がらず上階は灼熱で窓開けても風もない。

 

日活より

こんな暑い日に見るのはドンピシャ?な作品。なにせ筑波久子はいつも濡れていて水着姿だからだ。ロケ地は今朝の情報番組でも涼しい場所として紹介された勝浦市だった。

 

海岸近くの別荘で避暑する敏夫(川地民夫)はある日、娘(筑波久子)と知り合う。娘が勝手に彼のヨットにいたのだ。

だが、その娘はいったいどこから来て、どこに住んでいるのかよくわからない。

 

漁村では村の青年が鱶に食い殺されたという事件が起こる。

その一家は三代続けて海で怪死しており、一家の長老(横山運平)はその事件が起こる時は必ず謎の女が現れるという。

 

敏夫はばあや(本間文子)と別荘で暮らしているが、ある日、その娘が敏夫の家へ行きたいと言い出す。彼女が行くと飼っている犬が吠えだす。

 

そんな日を過ごしていた敏夫は友人に山へ誘われた。敏夫がいない時に兄の克彦(水谷貞雄)が恋人のモデル(葵真木子)を連れて別荘へ行くと、敏夫の部屋にいる娘を見つける。その娘に興味をもった克彦は恋人のモデルに偽の電報をうち、別荘から東京へ帰らせると娘を誘って夜の海へ・・・が、嵐となり克彦はそのまま行方不明になってしまう。

 

知らせをうけて別荘へ帰った敏夫。そこへ娘が現れて兄に襲われそうになったので自分は逃げたというのだ。

 

一方、漁村の一家は敏夫を訪ねて、敏夫と一緒にいた娘は鱶の化身で、敏夫は魅入られている・・・そして自分たちはその鱶を殺すつもりだという。

そんな話を敏夫はどうしても信じられないが、気になることも多々あり・・・

 

最後は哀しいというか、切ない。おもわず涙( ;∀;)。

この作品、ずいぶん前からアップされていたのは知っていたが見る気になれなかったのは大蔵貢の新東宝?みたいな映画かとずっと思っていたから(笑。

ところが全く違い、さすがに日活だと思う。監督は藏原監督だし、原作、脚本が石原慎太郎だったし♪♪

 

ここで筑波久子と同期入社の葵真木子が克彦の恋人役で登場。これまでと違い、東京で売れっ子?のモデル役だったせいかお化粧も濃く、着ているものも派手でイメージと違って誰だかわからなかった。

筑波久子も普段よりメークが濃い目?だったが彼女、このくらいのメークのほうが似合う感じがした。

あらすじでは全裸の少女が生魚をパクパク・・・と紹介されていたが全裸ということもなく、生魚をパクパク食べるわけでもなく(笑。

出演者も総じて地味だがなかなか面白い。

 

オークファンより