日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

凶悪  2013年 日活

監督 白石和彌 脚本 高橋泉 白石和彌 原作 新潮45編集部

出演 山田孝之 リリー・フランキー ピエール・瀧 池脇千鶴 白石和子

   吉村実子 九十九一

 

U-NEXTより

傑作だと思うけれど、何度も見たくない映画というのがあります。一度見て怖すぎて再び見るのに乗り気じゃない映画の代表が私は「スカーフェース」。ただ、見たくないと思いつつDVDも持ってます(笑。見終わって鬱々とした気分になるのが「真夜中のカーボーイ」。なぜかこれもDVDそれと持ってます(;'∀')。そして同じくらい見るのがユーツなのがこの「凶悪」。Amazonプライムビデオの無料視聴がもうすぐ終わるので見納めという意味で昨日、2回目の視聴しました。

見たいけど、見たくない、子供の頃、お化け屋敷に入りたいけど怖いから入りたくない・・でも入りたい・・・みたいな映画です(笑。

新潮45編集部の「凶悪ーある死刑囚の告発」のノンフィクションを映画化。死刑囚となった元ヤクザの組長も先生と呼ばれた不動産ブローカーの男もネットで本人の写真がでています。

とにかくヤクザ役のピエール瀧と先生と呼ばれるリリー・フランキーの狂気が怖いし、見終わったあとの気分はすぐれない。山田孝之という俳優さんを知ったのもこの映画だと思います。ピエール瀧リリー・フランキーは当時売れに売れていて絶好調?!だったような。ピエール瀧はその後の薬物使用で別な意味で世間を騒がせましたが。

 

映画なので全く本と同じではなく、記者の山田孝之の家庭も描かれていました。

なんと認知症の母を仕事で家庭を顧みない夫に代わり、面倒をみる妻!しかも夫は罪悪感からか母を施設に預けようとはしない・・・。あわや離婚か???と思いきや、ここは希望がもてた終わり方でした。

 

ただ、告白された事件のひとつの大宮で広大な土地をもっていた老人は替え玉なのか本人なのか?

数十年も行方不明だったのは本の通りですがその本人を先生一味は探し出したのか??が映画ではあやふやな感じでした。老人を連れてくるのが九十九一で、彼は懐かしいタレントさん?だったです。ま、トラックにハネラレて、最後は死んじゃう役なんですけど。