日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

錆びたナイフ  1958年 日活

監督 舛田利雄 脚本 舛田利雄 石原慎太郎 原作 石原慎太郎

出演 石原慎太郎 北原三枝 安井昌二 宍戸錠 白木マリ 小林旭 杉浦直樹

   高原駿雄 河上信夫 清水将夫

 

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2023年も最後の月になりました。時間が過ぎるのが速いです。年々。

先日の新聞で俳優の鈴木瑞穂が亡くなったことを知りました。1927年生まれで2023年11月19日に96才、心不全だったそうです。

12月は日経新聞私の履歴書倍賞千恵子です。毎日が楽しみになりましたし、なんだか寅さんを見たくなりました。

追記

なんと脚本家の山田太一氏が亡くなりました。11月29日。老衰だそうです89才。

山田太一と言えば私は「岸辺のアルバム」と「ふぞろいの林檎たち」がまず思い浮かびます。また日本映画専門チャンネルで放映されないでしょうかね。

 

日活より

この映画、プロデューサーが水の江滝子で裕次郎人気絶好調時代。

拳銃バンバン、無国籍日活アクション前の作品?からかよくできてました。

宍戸錠が登場早々死亡します(笑。

小林旭、白木マリ、童顔です。

 

九州のとある工業都市。街で運輸業を営む勝又(杉浦直樹)が5年前に自殺とされた西田市会議長は勝又たちに殺されたという投書が狩田検事(安井昌二)の元に届いた。

狩田検事は部下2人と捜査に乗りだすが、投書した島原(宍戸錠)は狩田に会う前に列車から飛び降りて死亡してしまった・・・・。

 

その街でバーを経営する橘(石原裕次郎)は恋人のために殺人を犯した前科者だ。彼の友人の間野は婚約者で町のテレビ局に勤める啓子(北原三枝)を連れてバーへ来た。東京に住む間野は橘に東京へ出てこないか?と誘うのだ。間野の父は市議会の大物で、自殺したとされる市会議長の西田は啓子の父であった。

バーには橘をアニキと慕う寺田(小林旭)が働いている。

列車に轢かれて死亡した島原は橘と寺田と共に偶然、西田市会議長の殺しの現場を目撃していたのだ。

 

検察が動いていると察知し、島原を列車から突き落とした勝又一味は目撃者の橘と寺田の動向を探りにバーへ。橘は喋らないと安心するが心配なのは若い寺田のほうだ。

そこで寺田に金を渡す。寺田にはズべ公の由利(白木マリ)と付き合っているが、橘は彼女と付き合うことは反対なのだが寺田は言うことをきかない。

金の入った寺田は由利にコートを買ってやったりして散財。橘とも喧嘩した寺田はまた金をもらいに勝又の事務所へ行くが・・・。

 

橘の彼女は居酒屋に勤めていたがチンピラに犯され、その後自殺。その仇で橘はそのチンピラを刺殺したのだが、彼女が自殺した原因は違っていた・・その闇を知った橘!!!

 

いったいいつ、啓子と橘の間に愛が生まれたのかが弱いが、出来がよい日活アクション作品でした。

存命な方は小林旭、白木マリ、北原三枝

日活より