日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

江戸一寸の虫  1955年 日活

監督 滝沢英輔 脚本 菊島隆三 大塚道夫

出演 三國連太郎 新珠三千代 嵯峨三智子 安井昌二 辰巳柳太郎 山形勲

   名和宏 佐野浅夫 汐見洋 天草四郎 飯田蝶子

www.nikkatsu.com

名和宏がまだ細かった(笑。葉山良二の名前がありましたがどこで出演していたのかわからず。

サムライ映画、戦争映画共に苦手ですが、プロデューサーが水の江滝子だったのでまぁ現代劇に通じる部分もあるかなと思ったのと、あの嵯峨三智子がまだ何もしていない顔時代の作品でさすがに山田五十鈴の娘と納得な美形。それにしてもその後の彼女の変わりようはなんなのだ?あのままの顔でいればドンドン母に似てきて良い顔のまま年取れたのに。

嵯峨三智子・三國連太郎

幕末。攘夷派の旗本、青木彌太郎(三國連太郎)は異人の傍若無人になにも裁きを与えない老中に思うところがあり、新教組のために汚い金を貯めこんでいる商家から金を奪う。そんな彌太郎の弟子になりたいと水戸藩を脱藩したという青年、清次(安井昌二)が彌太郎が吉原から身請けし、一緒に根岸で暮らしているおたつ(新珠三千代)を訪ねる。清次から金座の役人、上月が金を貯めこんでいると聞き、ある晩押し入るとそこには小梅小町と呼ばれている娘の妙(嵯峨三智子)がいた。妙は彌太郎に千両箱の隠し場所を教えるが、妙の美しさに心奪われた彌太郎は何もとらずに帰った。そして千秋楽の芝居茶屋で待っていると約束をとりつける。おたつは何も取らずに帰った彌太郎の様子を不審に思うが何も言えない。

彌太郎に憧れる清次に彌太郎は異人のクビでも取ってこいと追い返したが、なんと清次は異人を切ったことが後にわかる。実は彼は上月家の跡取りであったが、父の金の執着に嫌気が差し、家を飛び出していたのだ。

清次はその後、自害することになる。

彌太郎が商家に押し入っているところを幕府の役人に捕らえられ、結局彼は牢獄に6年いることになる。その間、薩長が徳川から国を治めることとなり、彌太郎は恩赦で町にでられたのだ。新教組の組長、岡田とばったり会い、どじょうやに誘われる。薩長藩士が我が物顔で町を闊歩し、彌太郎は我慢ならない。

その後、妙の屋敷を訪ねると妙はなんと結婚していた。「女は自分の運命は決められないのです。」という妙。

彌太郎の同僚だった(言い方変?w)山岡(山形勲)の計らいで芝居茶屋で働きながら彌太郎の帰りを待っていたおたつと再会した彌太郎は、侍などやめておたつと田舎に引っ込もうとする。最後に老中に嫌味のひとつでも言おうと屋敷を訪れると屋敷は薩長に取られ、老中は責めを追うべく連れていかれる。骨のある旗本は誰一人いなかった・・・という老中。上野の山には彰義隊が立てこもり、薩長との戦いをしている・・・。彌太郎はその足で上野へ向かうのだ!!

最後はおたつに看取られながら息絶える彌太郎ですが、ちょっと現実味がなさすぎ(笑。

嵯峨三智子・三國連太郎

日活より

 

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