日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

三本指の男 1947年 東映

監督 松田定次 脚本 比佐芳武 原作 横溝正史

出演 片岡千恵蔵 原節子 三津田健 風見章子 杉村春子 小堀明男 水原洋一

   宮口精二 賀原夏子 八汐路恵子 青山健吉

アマゾンプライムビデオより

眼鏡の原節子は初めてみました。若い三津田健も初めてでした。

風見章子・原節子

三津田健

片岡千恵蔵が背広姿で洋風な金田一耕助だ。まだ占領時代であったのでGHQによって題名が変えられたという(原題は本陣殺人事件)。横溝正史の作品って地方の大地主の家におこる遺産争いとかが多く、暗い。これは息子の結婚相手の家柄に反対する封建的な一家でおこる殺人事件。

 

アメリカ帰りの私立探偵、金田一耕助片岡千恵蔵)は日本へ帰国後、世話になった久保銀蔵(三津田健)を訪ねる。道中乗り合わせた久保の姪、春子(風見章子)の友人、静子(原節子)も春子の結婚式に招待され久保家へ滞在。

春子は一柳家の当主、賢造(小堀明男)と結婚するが、賢造の母、糸子(杉村春子)は身分の違う春子との結婚には反対なのだ。

ある日、賢造の元に春子には男がいるという手紙が届く。その噂は瞬く間に広がるが賢造は意に介さず、春子と一緒になるという。

町には顔に大きな傷のある三本指のミスボラシイ男が現れ、一柳家の場所をきく。そして式の準備をしている一柳家の親戚に手紙を渡す。その手紙は賢造宛でやはり春子との結婚はあきらめろと書いてあったが賢造はその手紙を投げ捨て式は滞りなく終わった。

 

翌朝、賢造と春子がいる別邸だが、雨戸は締まり切り物音ひとつしない。雨戸を叩いて二人を呼ぶがなんの反応もないので戸を壊して部屋へ入ると二人は死んでいた!

ここから金田一耕助の謎解きが始まるが、トリックのシーンのチープさもあって現代なら通用しないよね・・と思ってしまった(笑。

若い宮口精二

警察からも頼られる金田一耕助だが、こういった謎解きものって現代でも受け継がれ、古畑任三郎や相棒の水谷豊が思い浮かんだ。

事件が解決して帰る汽車の中で原節子が眼鏡をかけていないというシーンあり。この顔こそ原節子だ。

原節子

アマゾンプライムビデオより

 

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