日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

七つの顔 1946年 大映

監督 松田定次 脚本 比佐芳武

出演 片岡千恵蔵 轟夕起子 月形龍之介 喜多川千鶴 月宮乙女 服部富子

   丸山英子

 

多羅尾伴内シリーズの第一作。片岡千恵蔵はどんなに化けても片岡千恵蔵であった(笑。

轟夕起子は非常に美しくてまだ細く、宝塚出身とあってオーラを感じました。6月に彼女の息子のマキノ正幸氏が亡くなりましたね。

轟夕起子

レビューの花形歌手!

レヴューの花形歌手、清川みどり(轟夕起子)のステージ中に楽屋から出火。そのドサクサでみどりは仮面をかぶった者に連れ去られ、100万円のダイヤの首飾りを奪われ解放された。貸主の金田金平(村田宏寿)は首飾りの行方を探ろうと元敏腕刑事を連れてみどりの家へ行くが、そこへ私立探偵、多羅尾伴内片岡千恵蔵)が現れる。

みどりは多羅尾に何とも言えない心地よさを感じる。

みどりの記憶で連れていかれた屋敷がわかり、伴内とみどり達はその屋敷を訪れる。

その屋敷は確かにみどりが連れていかれた屋敷であった。その家は亡き、元議員の父をもつ野々宮信吾(月形龍之介)と妹の早苗(喜多川千鶴)が住んでおり、早苗がしていた指輪も着ていた着物の柄もみどりは覚えていた。そこへ警察も急行し、信吾を逮捕するが、多羅尾は彼らは犯人ではないという。しかし警察には聞き入れられず、早苗も逮捕しようとした警察から多羅尾はみどりの家に匿うことにした。

藤村大造が多羅尾伴内ということがこの作品でわかりましたが、wikiによると藤村大造は元怪盗で今は改心しその罪滅ぼしで「正義と真実の使徒」として多羅尾伴内に化けるらしい。

風采のあがらない多羅尾伴内がみんなの前で変装をときながら正体を現すところがこのシリーズの見どころ

片岡千恵蔵

 

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