日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

現金と美女と三悪人 1950年 新東宝

監督 市川崑 脚本 市川崑 原作 木村荘十

出演 藤田進 東野英治郎 利根はる恵 堀雄二 進藤英太郎 田中春男 伊藤雄之助

 

U-NEXTより

 

元々、「熱泥池」という作品の短縮版だそうですが、カットが多すぎてよくわからない。三悪人とあるが、三人目の悪人がなかなか出てこず、多分伊藤雄之助がその三番目の悪人なんだろうと思うけれど、突然出てきてあっという間に死んじゃうから何とも言えない。利根はる恵はこれまでのイメージと違って当時25、26歳になっていたとは思うが結構童顔で可愛らしかった。

ハリウッド女優風な利根はる恵

結構童顔な利根はる恵

 

強盗犯の栗田(藤田進)は酒場の女、カツミ(利根はる恵)を1か月、15万円の報酬で一緒に過ごすという約束で栗田と北海道へ逃亡の旅に出る。一か月我慢すれば15万円もらえるとカツミは大した考えもなくついて行った。船旅でボーイと知り合った。その御子柴(堀雄二)というボーイが同じ東京の小学校へ通っていたと知りカツミは懐かしさもあってか御子柴と心を通わせた。

そこへ栗田が現れて、俺の女房に何をするのだ!と御子柴は張り飛ばされる。逃亡している栗田はカツミとは夫婦だとして乗船しているのだ。

堀雄二・利根はる恵

当時の堀雄二はまだ細い。

堀雄二

ボーイとのことが原因で栗田と喧嘩したカツミはグラスで腕を切ってしまう。そこに医者だという千葉(東野英治郎)が現れる。

北海道に上陸し、廣尾という街まできた栗田にカツミはもう帰りたいから2万円くれというが栗田は承知しない。そこへ船で一緒だった千葉が現れる。千葉は栗田を脅しにきたのだ。

で、(なんだかわからんが)栗田、カツミ、千葉は山深い一軒家で生活することになる。千葉は金がどーのこーのと言っているがよくわかりません。

栗田が奪った100万円は土中に埋めてあるんだけど、いくらお金があっても何もない山中でどーしたいのだろう(笑。

カツミは暮らして行く中で何回か逃亡を試みるもその都度戻る羽目となり、どんどん洋服がボロボロになっていく。これではお金がいくらあっても意味ありません。

栗田はカツミが一か月経過して15万円もらって私は東京へ帰ると言っても約束を反故にする男だった。

東野英治郎・藤田進

そもそも、栗田の金を狙っているとしか思えない千葉と一緒に住む栗田の神経がよくわからない(;^_^A

ある晩、御子柴からの手紙を読んだカツミ(どーやって手紙を?)。そこにはいつかお会いして自分の母も紹介したいと書いてあった。

そこへ栗田が山中で倒れていたという御子柴を連れて登場!なんと御子柴はカツミを探していた(らしい?)。

山を馬で駆ける千葉のそばには謎の男(伊藤雄之助)の姿があり、彼らは栗田を狙っていたが、栗田も応戦するが死亡。謎の男は栗田に撃たれて死亡。その最中にカツミと御子柴は逃げ出すが千葉が銃を向ける。

崖の下はブツブツと泡をふいている池?の断崖絶壁でもう終わりだと御子柴はカツミに覆いかぶさるが、ひとり生き残った千葉はふたりに馬で近づくもなんとその池へまっさかさま!

って、書いていてみなさん、これで理解できるのか?の記事になってしまいました。

利根はる恵東野英治郎

藤田進は安定の大根っぷりですがw、東野英治郎の鬼気迫る演技で助けられてます。

小さい東野英治郎が喧嘩で倒れた藤田進を起こして運ぶ場面はなんだか東野英治郎頑張れ!な気分になってしまいました。

藤田進・東野英治郎

 

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