日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

終電車の死美人  1955年 東映

監督 小林恒夫 脚本 白石五郎 森田新 原作 朝日新聞警視庁担当記者団

出演 堀雄二 花沢徳衛 南原伸二 星美智子 東野英治郎 宇佐美淳 山形勲

   松本克平 石島房太郎 中原ひとみ 小島洋々 英百合子 佐原広二

 

東映チャンネルより

 

この映画がきっかけとなって警視庁物語につながったという。

まだ神田隆は登場せず、そのかわり宇佐美淳が課長、主任が山形勲で係長が松本克平だ。女優さんはいつもの星美智子だが、そのほかに英百合子が出演するので結構力が入っていた?と思われる。またウエイトレス役で中原ひとみが登場する。

 

警視庁物語では刑事だった南原伸二が犯人役だったがやけにピッタリだった(笑。

 

三鷹どまりの最終電車

寝ている乗客を起こして回る乗務員だがひとりの女性を起こそうと肩に触れると彼女は死んでいた!

 

警視庁担当記者団が原作なので所々ナレーションが入り、刑事一人ずつも紹介される丁寧さ♪♪

 

彼女の手には有楽町からの切符がにぎられ、ペンダントには男性の写真があった。

身元を特定しようとする刑事と駅から逃げたと思われる犯人を追う刑事・・・。

 

彼女の過去がわかり、その関係先を追うと不動産やをやっている男にいきあたる。

定かではないが、池袋の不動産やということで東口駅前?西口駅前?がちょっと映る。

工事中のようだが貴重な映像。ロケとセットがうまく組み合わせてあって、不動産やのある一帯はセットのようだ。

 

星美智子が南原伸二の情婦役でなんとでずっぱりのほぼ主役。東野英治郎の演技のうまさもあってなかなか面白かった。

宇佐美淳というと高峰三枝子とか原節子の相手役?のイメージがあったがだんだん年取っていくと妖怪顔?(すいませんw)になっている。

警視庁物語を見慣れているせいか、このくらいの物語ならもっと短くできたような気がする。