52分の短い作品ですが中平康の脚本だからかハラハラドキドキ謎解きもあって非常に面白い。ただ、演出が大げさだと思ったところが一か所。
夜の女性が殺された作品なので中、本名と源氏名の違いがあって混乱。そして捜査にあたる刑事も混乱。
ある晩、道を尋ねた男に硫酸をかけられ拳銃を奪われた芦山巡査(佐野浅夫)。その後、その拳銃を使った殺人事件がおこる!
虎ノ門の五十鈴荘アパート(アパートが虎ノ門の設定ってすごいな)で2階に住む女がドア越しに射殺された。急報を受けて現場へ駆けつける刑事たち。
表札は浜野みどりとなっていたが、管理人から被害者はみどりの後に引っ越してきた香取澄子(三田容子)であることが判明した。そこで政田刑事(安井昌二)は澄子の勤める銀座のバーへ・・・。澄子は前住人のみどりと同じバーで働いていたのだ。
そこで澄子のことを尋ねると、サチコというホステスのことを根ほり葉ほり聞きに来た男が来たという。政田刑事はサチコ=澄子のことかと言うと、サチコ姉さんは澄子のようにあばずれではない・・という。混乱する政田だが(私も混乱)、澄子をよく知る女がいるという別の店で聞き込み、そして澄子には製薬会社の重役のパトロン(下條正巳)がいたことがわかる。
記事書いていて色々出てくる女性達の名前がわかりませんでしたが飽きることなく一気にみれます!
映画冒頭、千葉刑務所を出所した男(垂水悟郎)から始まるのでその男が犯人であろうとみているほうはわかるのですが、刑事はわからない。
そして政田刑事が殺された澄子じゃなくて犯人は前住人の浜野みどりを狙ったのではないかと気づいていく。