日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

狙われた男  1956年 日活

監督 中平康 脚本 新藤兼人

出演 牧真介 南寿美子 市村俊幸 天路圭子 内藤武敏 下條正巳 殿山泰司

   北林谷栄 浜村純 近藤宏 松下達夫 潮けい子 山田禅二 三鈴恵以子

   泉桂子 竹内洋子

 

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洲崎パラダイス赤信号 の 牧真介が主演の作品。現在、彼の行方がわからないけれど

年齢的にいって亡くなっているのかもしれない。(1935年生まれ?らしい)

先日、柳沢真一が亡くなったが、(1932年生まれ)なので牧真介まだ生きているのか? 映画界が斜陽になってテレビに行った人たちは非常に多かったけれど彼はテレビで見た記憶もなく、もしかしたら早々に俳優を辞めてしまったのかもしれない。

 

日活より

銀座7丁目の裏路地にある美鈴美容院のマダムが殺され、映画を見終わって帰った娘、民子(泉桂子)の悲鳴で近所の店主が集まってくる。

警視庁の安本刑事(内藤武敏)が調査を開始するが、犯人の目星はなかなかつかない。

 

そんな中、最近帰ってきたバーシャトルのマダム、牧子(南寿美子)の弟、吉夫(牧真介)は殺人の前科者と知れ、近所の人々は吉夫を疑いだすのだ。

 

吉夫はある出来事で人殺しをしてしまい、姉はそのせいで会社勤めを辞め、バーをはじめた。そこへ客としてくる近所の大洋貿易社長、でみんなから山さんと呼ばれる山路(市村俊幸)から妾にならないかと口説かれている。

吉夫をよく知るエデンの女給、藤枝(天路圭子)は吉夫の苦悩を知り元気づけるが

あることを思い出す。それはマダムが殺される前の晩、山さんが左目のない男を車に乗せているところだった。なんだかその男は生気がなく気味悪い。

 

吉夫は美容院の娘、民子にマダムが殺される前の晩に、マダムが真向かいにある山さんの会社を見ていたという。ところがマダムは目が悪く、何が起こっていたのかはわからなかった。そして民子の悲鳴をきいてその場に駆け付けた人の中に山さんがいたという。

安本刑事は美容院を訪れて、トイレのドアが少し開いていることに気づく。

 

このあたりが推理とサスペンスなんだよね~~。

 

人々から疑われる吉夫役に牧真介はピッタリだった。

刑事の活躍はあまり見られず、いなくてもいいんじゃない?って感じだけど(笑。

 

最後は、え~~~~死んだ?と思いきや。

 

ここで見ものは上空から映した当時の銀座の街並みなんだけど、スズラン通りとか並木通りとかにまだまだたくさんの木造2階建てが並んでいる。

 

オークフリーより