日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

夫婦善哉  1955年 東宝

監督 豊田四郎 脚本 八柱利雄 原作 織田作之助

出演 森繁久彌 淡島千景 司葉子 田中春男 山茶花究 浪花千恵子 万代峰子

   三宅栄子 

国立映画アーカイブより

昨日の「白と黒」は人の思い込みについて考えさせられる作品でした。

それにしても想定外な予想もできない結末。

東宝映画、やっぱりいいな。

で、出ましたアマプラ無料視聴、織田作という人を初めて知ったのがこの「夫婦善哉

映画に出てくる法善寺横丁はコロナが始まる前に3度行ったことがあります。もちろんこの映画を見たからです。映画に出てくるぜんざい屋さんやカレー屋さんも外から見学。まだ今のように観光立国!(政府弁)でなかった20年前、映画のぜんざい屋さんはそんなに混んでいない感じでした。今思うとあの時、夫婦ぜんざいを食べてくればよかった。

大阪が舞台の映画ではこの「夫婦善哉」と「ぼんち」、そして「大阪の宿」が良い。

全て芸者が主人公、男性は夫婦善哉とぼんちは船場の長男、大阪の宿は東京から左遷された男。

大阪って東京(関東)からすると素直に自分の意見をすっと言えるみたいな雰囲気があります。

アクセントのせいだろうか?初めて行った通天閣界隈。当時、まだ東京にはなかった串カツ屋に入りました。個人経営のお店ばかりだった記憶があります。揚げたての串かつが出されてひとりの若いお兄さんが「あちっ!おっちゃん、熱いがな~」って言ったらそのお店のおじさんが、「熱いからな、気ぃつけて食べ」というやり取りを聞いて、東京ではこんな会話絶対ないと思いました。いや、批判してるんじゃないんです。東京って「熱っ」ってなっても口に出さない。でもって店を出てから言う。仮に店の人に言ったとしたら、ムスっとした表情でそれがなにか?的な態度を取られたり、表面上謝られるくらいで終わる。いや~、大阪好きだわと思った瞬間でした。最後に行ったのが2018年だったんですが、天満橋だかどっかの商店街にあったチェーン店の名前が「宮本むなし」だった。このネーミング、大阪を感じました。大阪の人のやり取りをきいてるとボケとツッコミがあって漫才を見てるような気がすることがしばしば。前にさんまさんが関西で人気のある男子はスポーツができるとか、勉強ができるとか、カッコいいとかじゃなくていかに面白いことが言える男子が人気だと言ってましたが、なんか納得してしまった記憶あり。

すいません、思わず語ってしまいました(;'∀')。

 

私が昔の邦画を好きになったきっかけの一つにはいるこの作品。DVDを買いたいとも思ったけれど高かったので買わなかった作品でもある。(ぼんちは購入しましたが先日引き取ってもらいました(´;ω;`)

曽根崎新地で売れっ子芸者だった蝶子(淡島千景)は船場、維康商店のぼんぼんの柳吉(森繁久彌)と駆け落ちし、熱海へ。

柳吉が熱海の旅館で女中の話し言葉(東京の言葉)を真似するところが面白い。しかも芸者を呼ぼうと蝶子に提案。ここで苦労知らずな船場のぼんぼん感が醸しだされる。

蝶子は自分たちは駆け落ちしてきたのにそんな散財はできないと全うな意見。

蝶子のようにあれだけ柳吉を純粋に愛して尽くせる女性を見て反省した私でした。

一方、柳吉は船場の家に未練があって本心がわからない。

この映画、大阪が舞台の大阪弁(関西弁?)じゃないと面白くないよね。(ところで大阪の人に言わせると大阪弁と他の地域の関西弁は違うとか・・・違いのわからない女=わたし)

淡島千景にぞっこんになったもこの映画。芸者姿の最高峰、淡島千景若尾文子、そして山田五十鈴

無性に大阪へ行きたくなってしまいました。

 

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