日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

哀愁の高速道路 1958年 日活

監督 関喜誉仁 脚本 石井喜一

出演 小高雄二 木城ゆかり 堀恭子 三浦洸一 佐野浅夫 近藤宏

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日活より

昨日から東京は雨が続き肌寒く、夜は暖房つけました。今朝起きてみるとすでに家人がリビングの暖房をつけていました。一日中降るようです。

食品に賞味期限や消費期限が印字されるようになって久しいですが、人間の賞味期限もあるようで、例えば「臓器提供」は54歳まで。今朝の日経新聞献血にも年齢制限があると知りました。なんと69歳まで。国内で必要とされる血液の7割ほどしか今は献血で集められないといいます。古い邦画ではよく売血シーンがありましたが今は完全なボランティアで私も一度だけ40代の頃に献血したことがあります。ジュース飲み放題でした。見た目がどうでも、すこぶる健康体でも、医学的にみるとやっぱりそれなりなのね。

久々のアマプラ日活3,4本立て?の一作。

箱根で開業医をしている扇良一(小高雄二)はある晩交通事故で負傷したので往診を頼むという電話を受ける。救急車を呼べばいいのにと不思議に思う良一に看護婦の秀子(堀恭子)はどうしても良一に来てほしいと言っていると告げる。どうも良一を知っているらしいのだ。二人で事故現場付近へ行くと一人の男(近藤宏)が現れて道からそれた雑木林奥へ案内される。そこに停めてある車内には女が横たわっており、その女、スミ(木城ゆかり)は良一が医学生の頃、アルバイトでピアノを弾いていたクラブのダンサーで彼と同棲していた女であった。

映画冒頭、宝石店に夜間やってきた女の手引きで宝石が奪われる事件が発生、車で逃走する時に足を撃たれる女・・それがスミであった。

看護婦の秀子、良一とスミの過去、さぁどーなる?な展開でこのタイトルの歌を発表した三浦洸一も出演する歌謡映画。私も含めて三浦洸一って誰?って感じですが。

木城ゆかりという女優さんは1957年から1960年の日活作品に出演してましたがその後はわかりません。

ロケ地を見ると強盗に入られる宝石店は横浜馬車道の大島宝石店とあり、さっそくグーグールさんで調査開始。なんと今も横浜エルマと名を変えて営業しており、ちょっと前までは映画に登場した店舗が横浜宝石美術館となっていましたが今は閉業と(ビル建て替えのため)ありました。横浜は長いこと行ってません。最後に行ったのはコロナが始まった2020年?でシルクセンターにスカーフを買いに行きました。シルクセンターはよく日活映画にも出てきて、いかにも昭和30年代な外観、そして内部も昔の面影が色濃く残ってました。