日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

0番街の狼  1959年 日活

監督 野口博志 脚本 山崎巌

出演 二谷英明 筑波久子 渡辺美佐子 小高雄二 宍戸錠 菅井一郎 高品格

   河上信夫 

 

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小高雄二と二谷英明

日活第3期ニューフェースのふたり、二谷英明筑波久子出演♪この頃はもう二人とも主役をはれる俳優だ。二谷英明小林旭と違い派手さはない。共演の小高雄二、渡辺美佐子も地味な感じの人だ。筑波久子も決して明るくなくてこういった役が多いような気がします。この作品ではなんとハーフ。映画では「あいの子」と言っており、それこそ「不適切にもほどがある」。

白黒なので筑波久子の髪の色はよくわからないが明るく染めている。写真だと金髪?栗色?のようだ。見る角度によっては楠侑子に似ている。

 

 

神戸から友人の健を訪ねてやってきた香山(二谷英明)だが、健はアパートで焼死。

そこに立ち尽くす女がいた。後をつけ女のアパートへ行くと彼女は健の姉、美加(渡辺美佐子)であった。

健の自殺はオカシイと感じた香山は横浜で沖中士となった。

ある日、健と仲が良かった鮫島(宍戸錠)を見かけた香山。美加とアベックを装いつけていく。そこは元町のプールで、鮫島はアイリン(筑波久子)、極東貿易の社長、三原こと崔(菅井一郎)と談笑している。

崔は香港の麻薬密売組織のボスだ。そこで香山はアイリンの後をつけようとしたが何者かに銃を発射され、腕を負傷する。それでもアイリンをつけた香山。彼女はアイリン歯科を経営する歯科医師だった。

 

筑波久子

崔は香山の働く浜谷港運を乗っ取ろうとするがその目的がよくわからない。

 

アイリンが待っていると告げられ、乗った車には時限爆弾が仕掛けられていたり、香山は誰かに狙われている!

さらに焼死したとされた健も生きており、身代わりで殺されたのは・・・。

殺人をなんとも思わない、鮫島と崔。潜入捜査官も殺されてしまうが、香山の正体が作品の途中でわかるのはもう少しなんとか謎のままひっぱれないのか?と思いました。

いつものことですが、日活作品出演の外人はみんな日本語がうまいですね♪♪

 

横浜界隈のロケも多く、↓羽田から横浜方面の風景はこのとおりのガラガラさ(笑。

 

羽田空港周辺にいたってはほぼ野原(;^_^A↓

日活より