日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

満員電車 1957年 大映

監督 市川崑 脚本 和田夏十市川崑

出演 川口浩 小野道子 川崎敬三 笠智衆 杉村春子 山茶花究

前に記事にした作品ですが、なんと「社長秘書」として志賀暁子の出演を知りKADOKAWAチャンネルも登録したんで再び視聴。

nihoneiga1920-1960.hatenablog.com

伊東市の市長に選ばれた田久保女史、突如沸き上がった学歴詐称疑惑ですが、

「現在、この件については“怪文書”を誰が作り、議会に送ったことも含めて代理人弁護士を通じて必要な作業に入っている。このような“怪文書”という卑怯な行為を行う人間の一定の要求を満たすことは次の怪文書や市民に対する何か圧力をかける行為の助長になる」との考えを述べた上で・・(ヤフーニュースより)

「卒業したか?」との問いには答えず、謎な返答。百条委員会をちらつかせると一転、会見を開くという。その時に「卒業証書」と「卒業アルバム」を持ってくるというんだけど、それは怪文書か?公益通報か?

卒業証明書を取って「しました」って言えばいいだけの話だと外野は思ってる。グチャグチャよくわからない言い訳をして弁護士持ち出してるから疑惑が深まるばかり。

こういう時のオンナってつい最近見た気がする。某党から比例を取り消されたあの女史だ。昔もいたな、東京都知事、今も知事。もっと昔はコロンビア大学を卒業した?という野村サチヨ(漢字忘れた)。これがオンナの怖さ・強さなのよ(笑。

一方、「満員電車」の主人公、茂呂井民雄(川口浩)は帝国大学・・じゃなかった平和大学、略して”へー大”をちゃんと卒業し、キリンビールみたいな名前のラクダビールに晴れて入社。下宿を引き払い、それまで付き合っていた女性たちにきちんと別れを告げ、まずは東京本社で4日間講習を受ける。彼は”日本には希望をもって座れる席は空いておらず、とにかくハリキラナケレバならない”とを思っている。

 

学校も、社会も、どこへ行っても人、人、人。私の時代も人だらけだった。小学校は一クラス45名、一学年5組、中学はなんと一クラス50名、一学年10組!(ひどいよね、私立だよ)それがそっくりそのままエスカレーターで高校へあがり、さらに高校から入学する生徒がいて、大学はそこからまたエスカレーターで入学、さらに入試で入ってくる学生がいて・・・。世の中、競争、競争、また競争。子供の頃からキョーソーだ。

 

一方、ラクダビール本社。採用は試験採用3人、縁故採用は1人のはずなのに7名も縁故採用がおり、怒った社長は部長を呼ぶと「ひとりは、○○大臣の親戚の○○の・・・」と説明され何も言えない。それでも彼は言う、今は機械化が進んで人はいらない、労組もうるさいから一度入社させるとクビにもできないのだ!と。

この作品、かなり評価がわかれているけれど、皮肉が効いていて前見た時より感触は良かった。現代にも通じる。

探していた志賀暁子の役は社長秘書となっていて、社長が登場するのはこのシーンだけ。

民雄が東京本社を訪ねたシーンから何度も見直すも、秘書が登場するシーンはなかった。多分出演はしていたけど、シーンはカットされたと思われる。動く志賀暁子が見れるかとおもったけれど残念でした。