日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

サヨナラだけが人生だ 映画監督川島雄三の生涯 1969年 

編集 今村昌平  ノーベル書房

 

川島雄三研究のバイブルと言われている本です。神田神保町でたまたま入った古本屋さんで見つけ、その時は買わなかったのですが、値段も手ごろだったし、状態も良かったので翌日、売れていないことを祈りつつ・・そして購入できました。

神保町の古本屋街は有名ですが、私は行ったことがありませんでした。

学校はその神保町にあったというのに・・(笑。

当時は古本など興味もなく、せいぜい三省堂へ寄るくらいでした。しかし、学校の帰りに立ち寄るにも、担任に報告し、許しを得ないといけない決まりになっていて、そんな面倒なことをしなかった私は、、たまぁ~に行く三省堂もドキドキでしたが。

 

懐かしいなぁ・・と思いながら、こんなに近くに(学校の)古本屋さんがあったり、校舎のすぐ裏は皇居のお濠で竹橋が近く、その気になれば日比谷まで歩いていけたところに毎日通っていたわりには学校と御茶ノ水駅との往復しかしていなかったなんて、今思えばなんてモッタイナイことをしたんだろう・・・。

 

私が購入したのは初版でその後再販されたらしいが、その再販本には初版本の最後に載っているシナリオの「オオ!市民諸君」はないらしい。

 

その本やさんへ直行する前に古本屋街をふらふら見て回りました。

一軒、映画関係の書籍を扱っている(らしい)大きな書店があり、その棚には先日買った志賀暁子の本も並んでいました。私のより200円安く、状態も良かったのですが、帯はありませんでしたので、なんだかホッとしました(笑。

また私が欲しくなった本も数冊あり、買っちゃおうかなぁ・・と思いましたが、今月は散財してしまったので我慢・・。

帰ろうとしたら「ありがとうございました」と言われ、何も買わないのに20分は居た私はなんだか恥ずかしかったです。

でもそこは誰にでもそのようにいうようで、今度はなにか買おうかな・・そんな風にも思いました。

帰り際、ショーケースの中には「サヨナラだけが人生だ」が飾ってあるのに気づきましたが、値段が・・・。

それを見て、やはりあの本屋の本は安いのかも!と思い速足で直行。

 

アマゾンでも調べましたが、なかなか高かったし、それに藤本義一氏が同じような名前の本を出していて、ネットでは間違えそう。

しかし、藤本義一の本には「生きいそぎの記」という小説が載っていてそれは川島雄三そのものの物語らしいです。

図書館で調べたら貸し出していたので、落ち着いたら読んでみたいと思ってます。

 

この本・・もちろん購入して(できて)良かったです。