本の最後に「本書は著者の取材に基づいて、実在の人物をモデルに書かれたフィクションです。」とある。
表紙は若かりし頃の浅丘ルリ子だ。
浅丘ルリ子の自伝なんてあるのだろうか?
この本は浅丘ルリ子の自伝そのものだと思う。
林真理子の筆と合わせて日活の裕次郎の相手役と寅さん映画のリリーさん、石坂浩二と結婚した人くらいしか知らなかったけれど、彼女の交友関係を楽しく読ませてもらった。
物語は浅丘の父が満州で満映の甘粕正彦と会うところから始まる。
彼女が石原裕次郎が好きだったなんてこと、本人から聞かなければ書けない。
小林旭との会話も臨場感あふれている。
先日、小林旭の奥さんの青山京子が亡くなった。