日本映画1920-1960年代の備忘録

1920年代の無声映画から1960年代前半の日本映画

今日のいのち  1957年 日活

監督 田坂具隆 脚本 沢村勉 田坂具隆

出演 北原三枝 津川雅彦 森雅之 山根寿子 織田政雄 高野由美 浅丘ルリ子

   石原裕次郎 金子信雄 安井昌二 小林旭 

 

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意味深な写真だがルリちゃんは全く恋愛には絡んでこない。

日活の映画製作3周年を記念して作られた大作・・・とにかく長い(笑。

さらにたくさんのおじさん、おばさんが出てきてそれが親戚なのかただの知り合いなのかイマイチ把握できない(笑。

 

青山の病院も戦災で焼けて、疎開先の取手でそのまま医院を開いた医者の父をもつ南方理子(北原三枝)は医学生だが、身体を壊した父親の稼ぎだけでは暮らしがたいへんでアルバイトに精をだしている明るい女性だ。

ある晩、京都の叔父さん(織田政雄)の具合が悪いから理子に診てほしいと伝言された

京都の大学に行っている岳二(津川雅彦)が迎えに来る。岳二は小さいころ資産家の鳥羽家へ養子に行っている。

京都では理子の実母が危篤で、叔父さんは理子の本当の母親の死に目に会わせてあげようと京都へ呼んだが、理子の実母は亡くなってしまう。彼女は理子の医者である父親と若いころ同棲していたが、家の違いを理由に結婚はかなわず、理子を残して苦労しながら一人生きてきた女性だ。

 

理子と岳二は幼いころからの仲良しで年下の岳二を理子は弟のようにかわいがり、岳二も理子に心を許しているが、理子が岳二の義理の兄で医師の吉成朝巳(安井昌二)と結婚すると知ると様子がおかしくなる・・・

 

オジサンから岳二のことは理子に預けると言われた理子(え?なんで?)

岳二の愛を知った理子は、岳二と一緒になることを決めて(え?早っ)アルバイト先の病院の院長に勧められ、青山の病院の再建にも着手。

岳二の義母(山根寿子)に家柄が違うとも言われた理子は病院長の娘ならつり合いが取れるんでしょうとますます病院の再建を望むのだ・・・。

 

兄との縁談が持ち上がっている年上の女性を好きになる津川雅彦って「狂った果実か?」(笑。

森雅之津川雅彦の家へ出入りする顧問という役柄だが、山根寿子から数百万円の小切手を受け取ったりして今なら絶対詐欺師だよね。そして北原三枝には使ってくれと600万円の小切手を渡そうとしたり。最後は外国へ行っちゃうんだけどね。

理子役の北原三枝に惚れちゃう男性は多く、津川雅彦森雅之安井昌二金子信雄

そして石原裕次郎

映画のサムネイルが石原慎太郎とウマに乗っているので石原慎太郎との恋愛ものかと思いきや、メインはあくまで津川雅彦北原三枝の恋愛だ。キャスト順も石原裕次郎はその他大勢のうちのひとり。今は裕次郎北原三枝のほうが有名だから写真はそっちを使ってるんだろうと思うけれど、逆に私はそれが主演=裕次郎かと思っていたので長らく見なかった映画でもある。

 

森雅之と山根寿子のよろめき(笑、もあり。

浅丘ルリ子津川雅彦の家にいるお手伝いさん?でもなく、画家?かなんかの娘?だってことがオジサンの織田政雄のセリフからわかる。ルリちゃんは津川雅彦が好きな様子だ。

とにかくオジサンの織田政雄がすべての人間の相関図を知ってるんだけど、なんで?(笑。

 

ま、最後は津川雅彦は崖から車ごと転落して死んじゃうんだけど、病院再建はどーなっちゃうんだろう・・・と気にかかった。

長すぎなんで2日に分けて視聴♪

 

あくまでも主役は津川雅彦だけど・・・

 ところで貴重な映像としてめがね橋を高﨑ー軽井沢間を走る列車が写っている。

 

 

うすい峠のめがね橋 レールが外され今は歩ける。

 

めがね橋のレールがあったところ。歩けます

 

日活より