監督 千葉泰樹 脚本 八田尚之 原作 野澤富美子
1940年につくられたが、軍の検閲に通らず、戦後松竹から配給された映画だという。
なんだか最後まで貧乏、貧乏、また貧乏な映画(笑。
ただこれといって大事件があるわけでもなく、しいて言えば子供が6人?もいる赤木蘭子が産後すぐ稼ぎに行って(ヨイトマケ)死んでしまうこと、矢口陽子が朝鮮の女の子と仲良くなってその子の結婚式にも呼ばれたこと(ここが軍が許さなかったのだろうか?)くらいか。
長屋に住む人達の人生模様というには話が短すぎて逆に上記のこと以外、すべて中途半端。娘を芸者に売ろうとしている?家はひっこしてしまうし、最初よく登場した悦ちゃんは家族もろとも夜逃げしてしまい、途中で出番がなくなる(笑。
煉瓦女工という題名なのに誰も煉瓦工場?で働いている気配はないし。
最後は、赤木蘭子に死なれ、心入れ替えた夫の小沢栄が矢口陽子と一緒に橋を渡ると父親を迎えに来た子供達が待っているとうい場面で終了。
途中のフィルムがなくなったのか、はたまたこの短さの映画だったのかは謎。